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ハルムスの詩を訳してみました。野蛮な戦争の死3

野蛮な戦争の死

時が打つ
時が打つ
地球の上に埃が飛ぶ

町は歌う
町は歌う
砂漠で砂が轟いている。

川を横切り
川を横切り
槍が飛ぶ ひゅうん

野蛮人 落ちた
野蛮人 落ちた
そして眠る、お守り光らせて

やわらかい靄のように
やわらかい靄のように
彼の魂 飛んでゆく

そして太陽の球のなか
そして太陽の球のなか
斜めに突き刺さる さくっ

四つの戦争
四つの戦争
剣で空をおどかしている

殺された者の妻
殺された者の妻
膝で這いずって川のほうへ

殺された者の妻
殺された者の妻
ひとかたまりの石をわる

そして死人を隠す
そして死人を隠す
わられた石の下に、砂のなかに

四つの戦争
四つの戦争
四百の昼夜が押し黙る。

四百の昼夜
四百の昼夜
地球の上で時は打たない。

 (1938年6月27日)


第二次世界大戦がはじまる、前年に書かれた詩です。
ハルムスのような、言葉遊びと諧謔の詩人は、
押し詰まる戦争の空気に息が詰まりそうだったのではないでしょうか。

あ、それから。
・・・誤訳に気がついた方は、こっそり教えてください。
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