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タルコフスキー

今日のハルムス。
やはり無題の、子供の詩です。

アマディ・ファラドンという音楽家がおりました、
アマディ・ニコライ・ファラドン。

彼がフルートを吹くときは、
テュ・リュ・リュ
カエルもはね踊る
トゥルリム
テュ・リュ・リュ、
トゥルリム
テュ・リュ・リュ、
トゥルリム!

彼がラッパを吹くときは、
トゥ・ル・ル
犬もはね踊る
ファラライ
トゥ・ル・ル、
ファラライ
トゥ・ル・ル
ファラライ!

彼がツィターを弾くときは
 ジン・ジ・リン、
ひよこもはね踊る
 トゥンドゥルン
 ジン・ジ・リン、
 トゥンドゥルン
 ジン・ジ・リン、
 トゥンドゥルン!

ニコライ・アマディ・ファラドンが
ティンパニィを叩くときは
 ドゥン・ドゥン
 ジリ・ドン
 ドゥン・ドゥン
 ジリ・ドン、
 ドゥン・ドゥン。

(1935年 11月) 


絵本にしたらよさそうですね。
誰か挿絵描いてくれないかなあ。

昨日はビデオで、
タルコフスキーの『ローラーとヴァイオリン』を観ました。
まだ大学生のときの作品ですって。
ローラー車の運転手と、
ヴァイオリンを弾くために苛められている少年の、
たった一日の交流を描いた映画。
男同士の、大人と子供の、理想的な関係が描かれていて、
大人が本当に大人として、厳然と存在しているので、
観ていてすごくほっとします。
子供があんな風になりたい、とちゃんと思えるような、
それでいてリアルな大人が出てくるのです。
私はすごく好きな作品です。

タルコフスキーといえば、もうひとつ好きな作品で、
「僕の村は戦場だった」という作品がありますが、
これ、私はロシアで観たのが最初でした。
というか、タルコフスキーは私にはまどろっこし過ぎて、
あんまり観ていないんですけどね。

戦争中に12歳の少年が、
大人以上に躍起となって戦争に参加し、
おさない命を落とす、というストーリー。
http://www.imageforum.co.jp/tarkovsky/bknmr.html

本題は『Иваново детство』といいます。
イワンの子供時代、という意味です。
日本に帰ってから、もう一度観たくなって、
しばらく探したけど、なかなか見つからなくて。
だって、
まさか邦題が『僕の村は戦争だった』だとは思わないじゃありませんか。
この邦題もなかなかインパクトのある良い題だと思いますが、
私はやはり、『イワンの子供時代』に惹きつけられます。
色々考えさせられる、深い意味のある題名だと思うのです。

普通、「子供時代」という言葉を使うときは、
大人としての「現在」から、振り返ってみての「子供時代」で、
前提としてその先があるのだ、という感じがするものです。
また、幸せだとか、笑いだとか、郷愁だとか、
そんな連想を誘う言葉でもあります。
ところがイワンには普通の意味での子供時代はなかったし、
また別の言い方をすれば、
少年スパイとして処刑死したイワンには、
子供時代しかなかったのです。

だから映画を観終わって、
あらためて『イワンの子供時代』という題名を目にするとき、
ぽっかりとした欠乏感というか、
あってしかるべきものが消えうせた喪失感で、
自然と胸がしめつけられるのです。
初めてこの映画を観たときには、
なんて凄い題名だろう、と思ったものですよ。
それが、「僕の村は戦場だった」とは・・・。
うーん、悪かないんですがねえ。
イワンが田舎ッぺえみたいじゃありませんか。
鼻垂らして大根かじっている姿が目に浮かびますよ。
東北でね。

20060313212749.jpg
本当は美少年イワン

『ローラーとヴァイオリン』も、
『イワンの子供時代』(あえて)も、
普通のタルコフスキーの映画は芸術過ぎてついてゆけない人に
お勧めです。
やっぱりしみじみ、いいなあ、と思います。
是非是非。

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