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男のアイライン

私は最近、「プリンス」という映画を観ました。
これです。



映画館のポスターには一人アジア系の俳優がのっていて、
Rainと書かれていました。

私は一時韓流ドラマにはまっていまして、
Kポップなんかも聞いていましたから、
すぐに思いましたね。

これは、彼じゃないかな、
RAIN(ピ)という人じゃないかなって。
この(ピ)というのが気になっていて、
名前を覚えていたのです。
ずっと思っていたのですよね。
(ピ)ってなんだろう?て。

そりゃ名前なんでしょうけど、何でカッコしてわざわざつけてあるんだろう。
それでもって恰好が良くなるなら別ですけど、
日本語の語感で(ピ)をつけることによるメリットて、特にありませんよね。
そしてピ、が名前なら、RAINは何なのでしょう。
芸名(本名)?またはその逆?
アメリカ名(韓国名)?
公称(愛称)?
または韓国語で雨のことを「ピ」っていうのかも?
いずれにせよ謎だったのです。

まあ、わざわざ理由を調べるほどの興味はなかったので、
謎のままなんですけどね(笑)。

「プリンス」にはこのRAIN氏が出演しています。
オランダにおける彼の名前は(pi)とは書いてありません。
単なるRAINです。

映画そのものは二流というか、
「家族を守る」という正義らしきものの名のもとに、
一人の男がギャングの大虐殺を行うという、
いかにもアメリカ映画っぽいものでした。
この、「娘を守る」という大義名分があって、
「相手が悪い奴である」という大義名分があれば、
一人残らず全員殺していい、という感じ、
アメリカ映画にはよくありますが、私は大っ嫌い。
しかもその娘がたいした奴に見えないのですよ。
たいした奴じゃなければヤク漬けにされてもいいって訳じゃないけれど、
パーティー三昧で男にはまってヤク漬けになる、
ううーん、この女どうでもいいじゃない、もしかして自業自得じゃない?
と日本人は思いがちなタイプ。
私も観ながらすっかりそう思っちゃいました。

出演者も、
ブルース・ウィリス以外は皆チャームレスな俳優ばかり。
どうしてブルースはこんな映画出ちゃったのかな。

でもお金はかかってる感じがしました。
ストーリー展開は底が浅くて、薄くて、陳腐だけれども、
わかりやすくスピーディーに進んでいくので、
終わりの方にならないと「?」とならない仕組みです。
そこらへんで、三流にならずに、二流でとどまっているのですなあ。
RAIN氏の経歴には、
「ハリウッド映画に出演!!!」という華麗な一文が加えられるのでしょうけれども、
それがハッタリにならない程度にはちゃんと作られていた気がします。

現に私は、観ている間はけっこう楽しみました。
大体、環境がすごく良かったんですよね。
広いホールに観客は私一人。
ジュース飲んで、お菓子食べて、途中でトイレに行って、
画面に突っ込んで独り言言っても全然平気。

主人公の親父が腕の筋肉&腹の贅肉を誇示し、
セクシーな娘の友達に強さを褒められながら誘惑されつつ、
バリバリガリガリ大虐殺を行なうのを眺めながら、
ゆったり、贅沢な時間を満喫しました。

RAIN氏の役どころは、主人公の敵の用心棒および凄腕のヒットマン。
結構重要な良い役です。
英語の長台詞を流暢にしゃべっていました。
韓国風のアクセントをあまり感じさせずに、
アクションもこなして、クールで、
きっと努力家なのだと思いました。

ただねえ、彼が画面に映る度にどうしても気になってしまったのが、
韓国のアイドルにありがちな、例のあれです。
厚化粧。
そしてアイライン

近年の韓国の人気俳優さんは、
なんだか存在感がロボットっぽいというか、
きれいに整い過ぎていて、違和感ありますよね。
しかも役と関係なく変なお化粧しているから、
一人だけ違う世界で生きているみたいに見えるのです。
特に主人公の親父と並んだりすると、
なんか親父が背広着たマネキンの横に立ったみたいに見えちゃってね。

整形までは韓国の芸能界で生きていくために仕方なかったにしても、
なんであんな意味のない化粧をするのでしょう。
RAIN氏の切れ長の目やシャープな体型は、
それだけで十分魅力的だと思うのに、
あえてそこにアイラインまで引かなくてはいけない訳は何でしょうかねえ。

彼の役どころは殺し屋・用心棒。
マフィアの殺し屋・用心棒は、
普通に考えてアイラインひいてないと思うのですよ。
ゲイだとか変わり者だとか、
そういう役に対するアプローチとして行われているならまだしも、
それを匂わせるエピソードは劇中に一切登場しません。
Rain氏は純粋に、
美容的観点からアイラインを引いていらっしゃる。
私はそう感じました。

舞台なら客にはそれがアイラインであることが見えませんが、
映画の場合はアップがありますから、
どういう引き方をしているのかまで、はっきりと見えます。
そうなると私なんか、
RAIN氏が画面に映る度に、
「あっ、アイラインひいてる・・・」と思いますし、
そこばっかり見てしまいます。
なぜって、彼が画面に映る度に、
私は自分の中の昭和と対決する羽目になるからです。

皆さんは男の化粧に対して、どうお思いですか。
私は、アイラインひいている男とか、眉毛剃ってる男とか、
外見磨きに余念のない男は好きじゃありません。
特にそれを女にモテると思ってやっている場合は、
その勘違いを生み出した精神性・価値観などにさかのぼって批判的です。
「男のくせに!」
と、これはもう強烈に思ってしまうのです。

でも、そう思った瞬間に、
私の中のコンテンポラリーな部分が言い出します。
「どうして男が化粧しちゃいけないの?」
「じゃあ、ゲイの人はどうなの?」
「あんただってやるくせに?」
「それは男女差別じゃないの?」
「人は、自由に生きていいんじゃないの?」

「・・・そうね」
私の中の昭和は一瞬譲歩するのです。
で、我慢して、
RAIN氏のアイラインについてはそれ以上考えないようにするのですが、
でもやっぱり、しばらく彼が画面から消えて、
もう一度ババーンと銃を持ちながら廊下の陰から現れたりすると、

「・・・アイライン」

思い出さずにいられない。
いやー、そういう意味では、
「プリンス」におけるピ氏のアイラインは、
本当に厄介でしたよ。

でもね、私の演劇アカデミーの先生、
ベンヤミン・ミハイロヴィッチだったら、
彼が現場にアイラインをして現れた時点で、必ず言うと思いますよね。
「君、その化粧の根拠はなんだ?」ってね。
それをあの映画の監督が言わなかった時点で、
それもやっぱりあの映画を二流にしたと思います。

あ、でもそんな事言ったらRAIN氏に気の毒か。
「プリンス」を二流にしたのはRAIN氏自身の演技ではないのです。
そういう意味ではないのです。
俳優としての彼は、過不足なく、準備もちゃんとして、良くやっていたと思います。

ただもう、
…アイラインさえなければねえ。



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