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ジャム

私が私のオランダ人において我慢ならない事のひとつに、
「消耗品を使い切らない」という事があります。

日常において日々減っていくもの、
例えば歯磨き粉、
例えばシャンプー、
例えば洗剤、
例えば石鹸、
例えばケチャップやバターや調味料などを、
彼は終わりが見えてきたな、と思うとそのまま放置して、
新しいのを購入するのです。
そして、購入するや否や早速開封して使い始めるのです。
まだ古いのが底に残っているのに。
私はこれが本当にいやでね。

「最後まで使い切ってから新しいの開けてよ!」
と、何度も何度も言うのですが、
その度に私のオランダ人は犬みたいな我慢強い顔をしながら、
「君が使い切ってよ。」と、
ふざけた事を抜かすのです。

もちろん、二人で使っているものは私が使い切りますよ。
例えばトイレットペーパーとかね。
でもシャンプーなんかは、
彼がいつも買うのは一番安い奴で、
材質的にはほぼ原油みたいなものですから、
私のデリケートな日本肌には適していないのです。

冷蔵庫には底の方にわずかばかりジャムを残した壜が七つも八つもあるのです。
私はジャムが好きじゃなくて、ほとんど食べませんから、
そのまま何か月も冷蔵庫の中にあるのです。
冷蔵庫を開ける度に腹を立てて、
私のオランダ人をおどかしつけるのですが、
やっぱり彼は犬みたいな我慢強い顔をしながら、
「君が食べきってよ。」と、
ふざけた事を抜かすのです。

で、今日、冷蔵庫を開けたら、
また案の定目の前にジャムの壜が並んでおりまして、
また案の定腹を立てた訳ですが、
その内にふとナイスアイデアが浮かびました。

そうだ、これ全部ひとつの壜に入れちゃえば、
新品みたいになるじゃない。

私はニヤリとして、さっそくすべての壜を冷蔵庫の外に出してみました。

ところがね。

ジャムは、
全部同じような色なのに、
イチゴ味、
キイチゴ味、
ブルーベリー味、
チェリー味、
三種のベリー味・・・・。
みんな種類が違うではありませんか。
全部の壜を並べると、非常に微妙なグラデーションを描き始めるのです。

びっくりしましたよ。
そんな事になっているとは。
私のオランダ人は、なんと、
毎日違う味のジャムをパンにのっけて楽しんでいたのです。
しかも全部同じ会社の製品です。

この会社のファンなのかしら。
それとも、ジャムのソムリエでも目指し始めたのかしら。
それとも、この会社のスパイでもするのかな。

一番謎なのは、
どうしてまた、私が永遠に続く嫌味を言っている時に、
何一つ弁解をせずに犬みたいな顔をしていたかっていう事です。
「君が食べきってよ。」
あの言葉は一体、何を目的に発せられたのかしら。

私のオランダ人は本当に不思議です。
不可解ですよ、むしろ。
これでまた、
「ジャムの味が全部違うんだね?」と確認すれば、
「そうなんだよ。」と言うに決まっているし。

何なのよ!
本当に。

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