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原発ホワイトアウト

クリスマスに実家から大きな段ボール箱が届きまして、
その中には4冊の本が入っていました。

1冊は多分弟からのプレゼントで、
きれいな絵本の挿絵の美術本。
この間日本に帰った時に、
二人で本屋に入って、ふと私がキレイだねえ、と手に取ったやつ。
弟は覚えてくれてた訳です。

2冊は母の昔書いた本が、
英訳されたもの。
この本は母がものすごく苦労して書いたものですが、
その甲斐あって、
チョコチョコ小金を運んできてくれるのです。

そして最後の1冊が、
現役キャリア官僚が書いたという、
「原発ホワイトアウト」でした。
著者は若杉冽という人。

原発事故の起こったあと、
どういう風に政府が物事を収束させていったか、
ということが、空恐ろしくなるような形で描かれていました。
ああ、そうか、
日本の中枢ってこういう感じなのかあ、と、
ああ、そうか、
だから秘密保護法なのかあ、と、
そしてやっぱり、
ああ、そうか、
国家権力の前には個人なんて本当にちっぽけなもので、
誰にもどうにも出来ないのかなあと、
絶望的な気持ちにもなりました。

国家権力っていうか、
特権階級ですよね。
原発っていうものがいかにその特権階級の財源となっているか、
そのシステムがいかに彼にとって捨てがたいものであるか、
もちろん知ってはいたけれど、
具体的にはどういうことなのかっていうのが、
はっきり書かれていて面白かったです。

それにしても、
読了後に帯に書いてある推薦文を読むと、
読む前と全然印象が違って、
ちょっと笑えます。

元大阪地検特捜部検事の田中森一さんが書いてるんですけど、

「私は『闇社会の守護神』などと呼ばれたが、
 本書が明かす日本の裏支配者の正体は、まったく知らなかった・・・
 著者の勇気を讃えたい

というの。
読む前はそりゃ額面通りに、
一般人が全然知らない事実を伝えた、
そのことを褒めてるんだな、と思った訳ですけど、
本の中では検察がいかに政府に骨抜きにされていて、
特権階級の意のままに動くか、
なんてことも書かれている訳です。

そうすると、
「闇社会の守護神」と呼ばれるほどの自分が、
ここに書かれている事をまったく知らなかったのですよ。
としらばっくれてからの、
大文字太字の「著者の勇気を讃えたい」が怖すぎる訳です。

あんた勇気あるねえ。
おれは知らないよ。

という趣旨に思えてしまってね。

なんか色々なものが陰謀に満ちているというか、
日本政府、怖すぎ(震)

まあ、ていっても、
近年話題になる本のほとんどは、
機能していない社会システムがテーマなのだな、と、
私は思ったりするのです。
ほとんどの現代本の隠れたテーマは、
「劣化した組織・劣化したシステム」なのだな、と。

『劣化国家』という本がありましたが、
この本の題名が去年の私の流行語大賞でありまして、
何かにつけ思い出すのですよね。

この「原発ホワイトアウト」も、
まさにこの「劣化国家」がテーマだったと思います。

だけどやっぱり、
あきらめてしまえば、やられっぱなし。
「じゃあ好きなようにやれば」と放り投げれば、
本当に好きなようにやられてしまって、
結果的にものすごく悲惨な目に遭わせられる。
それで誰もかばったり助け合ったりしてくれない世の中なのだから、
そうならないように、
小さなことでも譲らないように、
頑張って戦っていかないといけないのだなあ、とつくづく思います。

でも本当は、
官僚だって特権階級だって敵ではなくて、
同じ日本人で、
頭が良くて実力のある人たちで、
味方になってくれればこれほど心強い人たちはいないのです。
「選良」ですもの。
こういう人たちが、
自分たちにとってだけでなく、
誰にとっても住みやすい場所をきちんと作ってくれるような、
つくらざるを得ないようなシステムを、
私たちは新しく考えなくてはいけないのだと思います。
多分、絶対にあるはずだと思うのですけどね。

























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