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かさぶた

私は毎年、
クリスマスには私のオランダ人の実家に行きます。
これは何やら親戚一同大集合の、
オランダ人としての義務らしいのですね。
必ず、必ず行かなければいかないのです。

まあ、それぞれ至近距離に住んでいるオランダ人家族が集まって、
近況報告やら近所の人のうわさ話やら昔話やらに花を咲かせる中で、
言葉もおぼつかない日本人がたった一人参加するわけですから、
そりゃ楽しくはありませんよ。
でも、私は典型的な日本女子。
世界に冠たる「お嫁さんにしたい民族」ナンバー1の大和撫子です。
私が行かないとなると、私のオランダ人は肩身が狭かろう。
両親にたいして、顔も立つまい。
「仲がうまくいってないんじゃないか」と余計な憶測も立つだろう。
私一人が我慢すればいいならね、
行きますよ。
行けばいいんでしょ。

そうやって私のオランダ人に延々と自己宣伝&恩を着せながら、
今年も行ってまいりました。

ところが、その心根がまずかったのか、
地下鉄の駅の工事中のところで、私は見事にすっ転びました。
下ろしたての黒いタイツの膝のところに穴が開き、
そこに擦り傷ができたのです。

その時は大したことがないような気がしたのですが、
パーティーの途中にふと膝に手を置いたら、
手に血がベットリとつきまして、これには驚きました。
黒い厚いタイツの下だったから、
気がつかなかったのです。

で、その夜タイツを脱いでみたら、
パリパリはがれるタイツのあまりの痛さに、
「くうううう・・・」
と思わず身体が九の字になって震えましたよ。

穴のすぐ下に大きな擦り傷がもう一つあり、
そっちのほうが傷が大きいことがわかりました。

なんで穴が開いている方のキズが小さくて、
開いていない方のキズが大きいんでしょうね?
つくづく不思議でしたが、
私も私のオランダ人もあんまり物理には明るくないもので、
その因果関係は証明できぬまま、
とにかく膝だけはズキズキ痛んでおりました。

大晦日にはこの膝まわりが赤く腫れあがりまして、
熱を持ってとても痛みました。
大人ですから痛いのは大丈夫なのですが、
大人だけに不安には耐えきれないものがありまして。

「足 擦り傷 壊死」
「擦り傷 炎症 壊死」
「擦過傷 壊死 敗血症」・・・

この当時の私の検索履歴を見ますと、
我ながらちょっと恥ずかしいです。
とにかく壊死を強く疑っているのです。
バカですね。

今はこの傷ももう大きなカサブタとなっています。
もうすぐ下のキズも完全にはがれると思いますけど、
今は治りきってはいなくて、ちょっとかゆい感じです。
これが触ると気持ち良くてね。
なんでしょう、固くなったカサブタって、触ってしまいますよね。
表面がツヤツヤツルツルしていて、
なんだろう、焼き始めて1分くらいの卵っていうか、
そろそろ乾きそうな予感に胸がワクワクするというかね。

そういえば私が昔家庭教師をしていたハーフの女の子は、
自分のキズが大好きで、
新しく痣だのキズだのが出来ると、
よく見せて自慢してくれたものでした。

「うわあ、痛そう。
 どうしたの?
 どこでやったの?」

と聞くと、
たどたどしい日本語で、
それでも大変得意そうに、

「でも私は全然痛くなかった!」
または、
「痛かったけど、泣かなかった!」
または、
「ちょっと泣いちゃったけど、今は痛くない!」

などと報告してくれるのです。
傷は男の勲章だとよく言いますけど、
子供の勲章でもあるのですね。

私は彼女ほどハードボイルドではありませんけど、
でもやっぱり、
何となく自分の膝のキズが気に入っています。
いつでも気にかかっているし、
皆にその傷が出来た状況・そして現在を、
語りたくてたまらないのです。

もうしばらく経ったら、
カサブタはすっかり固まって、
はがせるようになります。
こんなに大きなカサブタをはがせるなんていうのは、
もう何年振りでしょう。
うー、楽しみだぜ。









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