FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

またか

オランダに帰ってきて、しばらく経ちました。
もう仕事も始まっていて、
日常生活に戻っています。
面白い事に、何年も行ったり来たりして生活するうちに、
モード変換があっと言う間になってきて、
日本にいる時の日本での自分と、
オランダにいる時のオランダでの自分が、
プツッと帰ってきた瞬間に入れ替わるのです。

ところで、オランダに戻ってきた瞬間に私のオランダ人がもたらしたビックニュースは、
失業した。
というものでした。
ははは。
またかよ!
この三年間で二度目の失業。
私のオランダ人、45歳。
「不惑」っていう言葉をとことんまで裏切りながら、
我が道をふらふら、ふらふら、どこまで行くのでしょう。

まあ、ただ、本人が、
失業したことであんまり幸福そうではないから、
それにやっぱり社会的な責任も失業してたら果たせませんから、
一刻も早く仕事を見つけて欲しいものです。

ところで、今私はニーアル・ファーガソンという人の、
「劣化国家」という本を読んでいます。
これは西欧諸国の社会システムが機能不全に陥っていて、
国家として劣化しつつある、
それは何故か。
という本なのです。
空港の本屋でチラッと見て、
面白そうだったので購入しました。
この、衰退する西欧諸国と、
先進国の社会的な機能不全というのは、
最近の日本の様子を見て、
一番私なんかも肌で感じているところです。

日本の人は、
もしかしたら私の家族の周りにいる人たちだけなのかも知れませんが、
会ってみるとなかなかどうして、
みんな知的ですし、まともですし、きちんとしてますし、
悩んで苦しんで、それでも人と共生しようと努力している、
良い人たちがとても多いのです。
311前と比べると、
人間らしい顔の人たちが激増中で、
私は帰る直前の金曜日に、
国会前のデモを見物して帰りましたが、
あの場にバラバラと集まって来ていた様々な人たち、
年齢も階層も実に混成した、
たった一人でも駆けつけた人たちの中にいると、
なんとなく気が休まりました。
もし私が日本にいる頃に世の中がこんなだったら、
私は日本の中でもう少し共鳴できる人を見つけられたかもしれません。

そうはいっても、
では今の日本はどうか、と聞かれたら、
「劣化国家」そのものなのです。
中にいる人間と、
中央にいる人間の意識の差が激しく、
1パーセントの『持てる人間』の持たざる者への収奪が、
これほど露骨でしかもやりたい放題なのは、
どこかで何かが間違っているからなのだろうと思うのです。

私はただその構図が、
貧乏人vs金持ちとか、
派遣vs経団連とかっていう感じなのかな、と思っていたわけですが、
ニーアル・ファーガソン氏の言うところの問題点は、
現世代だけの問題でなく、
現在の世代が今あるものを浪費しまくっていて、
そのツケをまだ小さな子供とか、生まれてもいない赤ん坊に先送りしている、
それができてしまう社会的な欠陥にあると言うのです。
つまり収奪は、現世代が未来の世代に対して行っており、
それが一番の問題だというのです。

今そこまで読んだところなのですが、
電子書籍の144ページには、
エドマンド・パーク氏の『フランス革命の省察』という本の中の一節が引用されていて、
私は感銘を受けました。

共和国と法を聖別するための第一に重要な原則のひとつは、
共和国と法の一時的な所有者であり、この世に生を借りた存在でしかない者たちが、
祖先から受け取ったものや、子孫に支払うべきものを気にとめもせず、
あたかも自分たちがすべてを所有するかのようにふるまってはならないというものだ。
また社会の元々の構造全体を意のままに破壊することで、
自分たちが受け継いだものの相続権を破棄したり、浪費したりする権利が自らにあると考えてはならない。
これから生まれ来る者たちに、
住居でなく廃墟を遺し、
自分たちが祖先の諸制度をほとんど尊重しなかったのと同じように、
後継者に自分たちの生みだした機構も尊重する必要がないと教えることになってしまう。
・・・・社会とはまさしく契約である…国家は…いま生きている者たちの間の協働事業であるというだけでなく、
生きている者たちと亡くなった者たち、これから生まれ来る者たちの間の協働事業でもあるのだ。


(行替えは私がしました)

そうなんですよねえ。
若い頃はぴんと来ませんでしたけど、
今のこの世の中は、
現在の五十代、六十代、七十代の人間がつくってきた世界で、
ああそうか、その人たちが世の中をその世代だけで食いつぶして、
子供に食いカス(放射能)と可能性が空っぽの世界を残したのだなあと、
しみじみ。
まあ東京オリンピックが最後の花火かもしれませんけどね。
ただ、それをどこまで先人が意識的にやってきたのだか、
おそらく先進諸国の社会システムの欠陥というのは、
それを自覚させずにどんどん膨張させてしまったことなのだろうと、
いうことですが・・・・

「劣化国家」、
ちょっと文章が難解で、
あんまり分からないところも一杯ありますが、
今現在私が世界の中で位置確認をするうえで、
アクチュアルだなあと思います。
まだ読み終わっていませんが、
あと何日かは楽しめそう。




スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Kachika

Author:Kachika
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
64806位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
17944位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。