FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大英博物館と民族自決権

イギリスは何もかも大変高い国だと、
もうそればっかりを学習して帰ってきたような私ですが、
意外にも大英帝国。
ミュージアムは無料でした。
もう貧乏人はどこにも行けないから、
とにかく美術館・博物館に行っちゃう。
私たちもナショナルギャラリー大英博物館に行きました。
どちらも素晴らしい建物に、素晴らしい収蔵品をもった、
美しい美術館でした。
イモの子を洗うみたいに人がいたけれどね。

大英博物館で一番最初に目に入るのはロゼッタ・ストーン、
そしてエジプトのファラオやなんかの彫刻や、
スフィンクスの大きな石像とか、
ミイラなんかです。
どれも大きくて立派で、
スフィンクスなんかはもう人間のファンタジーが詰まっていて、
素晴らしいのです。
目を奪われました。

ただね。
やっぱり、どうしても思ってしまうのが、
どうしてこれがエジプトではなく、
イギリスにあるのだろう?

という事でしてね。

どれをとってもエジプトの国宝級の物です。
昔の王族たちの遺体やらお墓やらですよね?
ひとつや二つだったらともかく、
大英博物館にはもう山ほど、
掃いて捨てるほどそういうエジプトの宝があるのです。
観ているうちに、なんだかイヤな気持ちになってきてしまいました。

だって、英国人たちは、
エジプトの人たちから、これらの物凄いような宝物を、
一体いくらで買ったんでしょうね?
そもそも買ったんでしょうかね?
よくもこれだけ分捕って来たなあ、という感じです。
それはもう感心するくらい大量にあるのです。

で、私が憤慨して私のオランダ人に、

「こういうの、全部二束三文で騙し盗ったのかしら?
 ひどいよね?
 相手がバカだと足元みて、詐欺じゃんか?」

と言うと、私のオランダ人は言いました。

「だけど、もしあのままエジプトに置いておいても、
 エジプト人はその歴史的な価値の重要性をきちんと理解しないじゃないか?
 全部を荒廃させて、すばらしい遺産を全部ダメにしてしまうじゃないか?
 僕はイギリスのすべてを肯定する気はないけど、
 やっぱりこれも必要なことだったと思うよ」

だけど、民族がその民族の過去の宝をどうしようが、
その民族の勝手じゃないか。
西欧的な価値観の体系でもって考えられてないからと言って、
その民族の過去の遺産を根こそぎ取り上げてしまうなんて、
横暴じゃないか。

まあ、オランダとイギリスって、紙一重だからね。
植民地つくって奴隷貿易して収奪して、
上から目線でガンガンやってきた国だから、
あなたはそっち側の考え方がよく理解できるのでしょうね。

などと、私は思って、
一匹のアジアの闘犬として、
オランダ人に噛みつきながら大英博物館を出たのです。
あんまり相手にされませんでしたけど。

だけど最近、
やっぱり物事ってそんなに単純じゃないなと思いますけど、
私はエジプトのマラウィ国立博物館の記事を読みました。
読んだ後、
どう考えていいかわからなくて、
やっぱり私は頭の中で観念的に物事をジャッジしているだけで、
美しいものの価値と正義の問題について、
きちんと自分の頭で理解しているとは言い難いと、
つくづく考えてしまいました。

エジプト 博物館で文化財略奪
混乱が続くエジプトで、古代エジプトの文化財を所蔵する国立博物館が何者かによって襲撃され、石像や宝石など1000点を超える収蔵品が略奪されていたことが分かりました。

略奪に遭ったのは、首都カイロから300キロほど南のミニア県にあるマラウィ国立博物館です。
現地で撮影された写真には、めちゃくちゃに壊されたショーケースや散乱したガラス、それに、重くて持ち運べなかったとみられる木棺が横倒しになっている様子が写っています。
地元のメディアによりますと、首都カイロで、大統領職を解任されたモルシ氏を支持するデモ隊が強制的に排除された今月14日から15日にかけて、何者かが博物館を襲撃して館内に侵入したとみられていて、地元の警察は、混乱に乗じて犯行に及んだ可能性もあるとみて犯人の特定を急いでいます。
文化財保護を担当する当局によりますと、3500年前の石像や金やブロンズ製のコインなど、収蔵品1089点のうち1040点が盗まれていたということで、当局では、盗まれた文化財のリストを作成し、国外に持ち出されたり、国際市場で売買されたりしないよう早急に対策をとりたいとしています。   (NHK NewsWeb)


うーん。
うーん。
どうなの?
民族自決権。

やっぱり、愚かで野蛮な人間はどこにでもいるし、
彼らを縛るルールや倫理が成立していない国はあります。
混乱した貧しい国であれば、その傾向はますます強まる。
食いつめた人々の緊急行動に対して、
文化や学術や美が最初の犠牲となるのは、
必然なのかもしれず。
だったら、余裕のある国、
その価値を理解し保護する人々のルールで動いている国に、
管理保護を任せる、のは、
仕方ない事なのかもしれない。
とりあえず大英博物館がまるまる略奪にあうなんてことは、
多分ないだろうし。

ああいう大きな石のスフィンクスとか、
人面の羽の生えた巨大な動物の彫刻だとかは、
美しいし素晴らしいし古いし、大いなる謎です。
「大いなる謎」って言葉だけでもとにかく素敵なのに、
失われてしまったらもう二度と戻らないのだから。

日本の自然だって、
自分たちで決めてやってきたために、
一体現在何が進行しているのか。
刻一刻と、美しい自然は破壊されて、
人が住めない感じになっていくではないか。
価値が分からない人間には、
所有する権利はないのかもしれない。
いや、権利はあるとしても、
所有すべきではないのかもしれない。

だから自民党はTPPでもってアメリカに日本をあげちゃおうとしているのかな。
つまり自民党が公約に反してTPPを進めるのは、
自分たちでは美しい国土を守れないという、
自覚および美意識なのかもしれませんね。

そんなことも思いつつ、
でも大英博物館のあの感じを思い出すと、
でも、本当にそれが結論でいいのかな、とも思うし。
やっぱり、その国の過去を自国民が収奪していく、なんてことが起こるのは、
自国民以外の価値観が働きかけた結果だとも思いますしね。
つまり、収奪して誰に売るんだよ?ということです。

どうなんだろうなあ、と、
ずっと最近、考えているのですが、
考えるばっかりで、
どうも良くわかりません。



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Kachika

Author:Kachika
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
64806位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
17944位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。