FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

新しい思想

年末にかけて、
なんだか体調の悪い中、
日本では自民党が大勝して、
さらに気持ちが暗くなっていたのです。

自民党は、三年前に民主党に惨敗した時より、
更に少ない票しか集められなかった癖に、
それでも「国民の圧倒的支持を得た」みたいなしたり顔。




核のゴミ処理について何のあてもない癖に、
もう核燃料サイクルを再始動させる気でいる。
自信満々。
「充分に説明責任を果たしながら」って、
どうせ国民はその説明よく聞いてないからね。
聞えない場所で説明すんだから。

「民主党はノーだけど、第三極に入れる勇気もなかった」三重知事
2012.12.17 19:21 [west衆院選]


三重県の鈴木英敬知事

 鈴木英敬三重県知事は17日、衆院選で自民党が大勝したことについて「(有権者は)第三極に投票したら社会がどうなるのかイメージできなかった。民主党はノーだけど、第三極に入れる勇気もなかった」と述べ「『お友達内閣』とやゆされることのないように、自分と価値観の違う人でも有能な人は入閣させてほしい」と注文した。県庁で記者団の質問に答えた。

 鈴木知事は新政権に期待したいこととして経済再生を挙げ「経済財政諮問会議を復活するなら、地方の代表を入れてほしい」と話した。


これは短いのですけど、
まあ、そうなんだろうなあと納得した意見。

第三極ってこの人は維新とかそういうのを指しているのでしょうけれど、
私にとって自民・民主・維新は同じです。
同じ類の人間の集まりだから。
みんなの党もね。公明党も。

今回の選挙では、本当の意味での第三極がいなかったと思うのです。
自民・民主・維新以外の存在感の薄さね。
圧倒的な不在感。
もういないみたいな感じ。
これが今の日本の大きな問題点だと思いました。

共産党なんて私の知る限りでは、
もう私の生まれた頃から反原発・反核を訴えていますけど、
全然それを票に反映できていませんし、
社会民主も全然ダメだし。
未来党とか、全然信用できないし。

でも、それはマスコミの誘導とか、
国民がちゃんと考えていないから、とかいう以前に、
やはり日本の左翼自身の責任があるだろうなと思うのです。

つまり、この最後の三十年くらい、
左翼は夢ばっかり語って、
中央にいる人々の批判ばかりして、
自分たちではろくな新しい思想を打ち出して来なかったから。

中央に来る気満々でいた右翼タカ派の人たちとの違いはそこかな、と思うのです。

最初っから少数派の代弁者を気取って、
多数派の人生背負う覚悟なんかないから、
こういう本当に重要な局面で土俵に上がれないのです。

昔、大学に入ったばかりの頃、
新入生ばかりで教室にいたら、
わーっと年上の人たちがビラ持って入ってきた事があります。

そして講壇のところに立って、代表者が、
「ちょっと話を聞いてもらいたい!」と言ったのです。
そうして、
自分たちは沖縄の米軍駐屯に抗議する!
沖縄から米軍は出ていけ!
みたいな話をして、
その運動に君たちも加われ、みたいな話でした。

代表者が話を終えると、
今度はバラバラと散らばって、
個別に新入生に近寄ってくるのです。
「質問はありますか!」みたいな。
みんな「・・・・。」という感じで、
彼らが勝手に出ていくのを待ってましたけどね。

私のそばには肩まで髪を伸ばした不潔そうな男の子が来ました。
すると、目があってしまってね。
「今の話、どう思いましたか?」と近くに来たわけです。
聞かれて、私も困ってしまってね。
まあ、仕方ないので聞いたのです。

「沖縄からアメリカ軍撤退って言いますけど、
 撤退させてどうするんですか?
 そのアメリカ軍はどこへやるんですか?
 本州?」

すると男の子はいう訳です。

「どこへやる、とかっていう話ではないのです。
 今現在、沖縄には米軍基地の75%がある。
 沖縄は戦争中も本州の犠牲になって、
 いつでも損な役回りを演じてきた。
 不公平でしょう?
 これを変えていかなくてはいけない、
 それを訴えているのです」

「それはわかるんですけど、
 でもたとえば米軍を全部撤退させるっていうのは、
 日本から撤退させるということ?
 安保を破棄して、核の傘から抜けて、
 自衛隊を徴兵制の軍隊にして自衛するっていう事ですか?」

「そういう事を言っている訳ではなくて、
 それは僕らの考えることではないっていうか。
 とにかく訴えて、皆の知識を増やして、
 問題意識をつくっていくことが大切っていうか」

「でも、何か提案するときには対案が要るんじゃないんですか?
 だって・・・」

そんな話をしながら、ふっと横をみると、
さっきまで一緒に雑談していた新入生仲間が、
私を見ている訳です。
なんか変な感じで。

で、ふっとこの学生運動の男の子に目を戻すと、
なんとも不潔そうでね。
洗ってないみたいな長い髪、
目には目ヤニがついていて、
煙草をたくさん吸ってそうな黄色い肌をして、
やせていてね。

で、私はあっという間に自分の話を打ち切りました。
「まあ、まあ、良いんですけど。
 そうですよね。
 考えてみます。
 いえ、運動には興味ないです。
 バイトしてて忙しいので。
 いえ、電話連絡先とかないです。携帯持ってないので」みたいな感じで。

学生運動家たちが帰っていくと、
私はごまかし笑いをして、
「もう、しつこくって、困っちゃったー」と言ったのですが、
すると私の隣にいた男の子が言うのです。

「あー、そうだったの?
 ああいう話が好きなのかと思った。
 邪魔しちゃ悪いなと思って口はさまなかったんだけど」

「そんなことないよ!そんなはずないよ!」

と私は強く否定しました。
その当時は、
そういう話が好きな人間は危険である、
ちょっと付き合いづらい、
みたいな空気がかなりありましたから、
大学の雰囲気に溶け込みたいと思っている新入生の私は、
とにかく、
「恋がしたーい」とか、
そういう話にひたすら合わせようとしていたのです。

でも、現在の左翼、および理想家の在り方を考える時、
これは今でも大変象徴的でありました。

つまりね、
現状の批判ばっかりして、
対案を持ってない。
包括的な戦略というものがまるでない。
理想論だけ。
しかもそれを言っている本人が、
貧乏くさくてバカで全然素敵じゃないから、
仲間になりたいとは、心から思えない。

まあ、私はあの時の自分自身の時の在り方が、
あの時の運動家よりマシだったとは決して思ってませんけどね。

ここですよ。

私は現在の日本の状況は、
ただ単に大量生産・大量消費型社会がドン詰りを迎えただけだと思います。
アメリカよりだいぶ身の丈が低いから、
どん詰まりが早くやって来てしまったのです。
アメリカにだっていずれやって来ますけどね。
ていうか、もう来たのかも。
マヤ暦によれば(笑)

自民・民主・維新・公明・みんなの党は何故みんな一緒かというと、
この現在のシステムの維持、ということ、
現在の権力機構の維持、ということについては、
思想を同じくしているからです。
システムが同じであれば、
これをこのまま維持するということであれば、
それは原発は絶対に必要ですよ。

回り続ける火車を回し続けるには、
もっともっと燃料を放り込むしかないでしょう。
燃料がなければ止まっちゃうから、
止めろという人を黙らせるために、
国防軍も共謀罪も公安法も必要になって来るでしょう。

現在のシステムを変える気もないのに、
原発は必要じゃないと言っている人たちは、
かえって無責任だというのは、私もそう思います。
そういう意味では、自民党の大勝はある意味では正しいのです。

そうして燃やして、燃やして、
いつか燃え尽きる時が来るのです。
もしくは、
10年15年くらい経った時に、
健康な子供が全然生まれなくなって、
じわじわ日本は消滅する、そっちのほうかもしれませんけど。

ローマも滅びるのですし、
奢れる平家は久しからずですし、
諸行無常なのですから、
これが万物のルールなのかもしれませんが、
でも私の家族のような、
弱くて力もなくて吹けば飛ぶような、
でも愛しい人たちが酷い目にあうのを見たくないと思ったら、
どこかで方向転換をしないといけない。
どこかでこのシステムの根幹を変えないといけない。

じゃあどこに方向転換するか、
どういう風に変えるのか?

それを今の日本は、皆で考えているところなんですよね。
私はそういう理解をしています。

でも今更社会主義なんつってもね。
横に大失敗した国がありますし、
全然その国の在り方が羨ましいと思えませんしねえ。

私は共産党寄りの考え方を持つ親に育てられて、
ロシアでずっと生活していましたから、
日本人の国民性を考えると共産主義はアリかなとも思いますけど、
まあ現実的じゃないですよね。

それに、
マルクス・エンゲルスも勉強する分にはいいけれど、
社会主義・共産主義は参考にはいいけれど、
いかんせん古すぎてね。
現代というものにきちんと対応したしたステムだとは思えない。
マルクス・エンゲルスが現在生きていたら、
絶対違う感じのシステムを考えていると思うのです。

日本人は今、その第三極を信じることが出来ない。
現状維持では破滅するだけだとわかっていても、
既存の思想ではより良い生活をイメージできない。

でも、そこに希望があるのだと思います。

これまで何故新しい思想の波が生まれなかったかって、
必要がなかったからだと思うのです。
そこそこうまく行ってたし、
豊かだったし。

でもこれからの日本では、
新しい思潮というものが、
本当に、本当に求められる。

大人たちが苦しんで、苦しんで、
その経験の中で育つ子供の中から、
きっと巨大な思想家とか、実践家とか、哲学者なんかが生まれてくる。
天才が山ほど生まれる時代が、いつかやって来ると思います。
ま、ここ2、3年ほどの間は無理でしょうけどね。

でも、例えば私が家庭教師をしている子供とか、
Mぴーの子供とか、
私の甥っ子とか、
みんなどこか天才みたいな顔をしているのです。
これは、この世界のなかで、唯一信じていいものだと思います。
大人たちが努めるべきは、
システムの維持ではなくて、この顔つきの維持だと思います。

だから、今きっと、
私たちが悩んで不安で苦しむのは、
良い事なんだろうな、と思うのです。
というか、これまで良い暮らしをしてきて、
社会全体の事なんか全然考えなくて済んできた人間の義務かも。

2013年はそういう訳で、
社会・政治的には暗黒になりそうですけど、
市民たちがそれによく悩み、苦しみ、
それがのちの真の市民的知性・知恵に結びつきますように。
これが私の新年に向ける願いです。



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Kachika

Author:Kachika
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
64806位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
17944位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。