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sorry

そうですね、
私は一昨日、私のオランダ人と喧嘩をしました。

きっかけは、些細なことでね。
お風呂場の洗面台がつまって、水が流れなくなっていたのです。
結構前からチョロチョロとしか排水されなくて、
何やらドブ臭くもあるし、
私としては解決したいという気持ちをずっと持っていたのですよね。

で、私のオランダ人がちょっと散歩に行った隙に、
あの何という名前か知りませんけど、
先端にゴム製のおわん状のものがついた棒で、
排水溝をガボガボやっていたわけです。
どうして私のオランダ人がいない時にやるかというと、
彼はこのガボガボいう音がとても嫌いだからなんですねー。
必要だからやっているのに、
気が狂ったようにイライラするのです。
バカみたいにね。

で、私は苛性ソーダの粉を入れつつ、
熱湯を注ぎつつ、
ガボガボやって、結構楽しんでいたのですが、
その最中に彼が帰ってきちゃってね。

でももう少しで何とかなりそうな気配もあったので、
私はガボガボするのを続けたのです。
どうしてもやめたくなかったものだから。
ほら、私は勉強とか仕事とかそういうの以外は、
途中でやめるの大嫌いですから。
もうガボガボやり過ぎて、
額には汗が浮かんでいるほどでしたけど、
彼のために早く終わらせようと、
さらに激しくガボガボやったのです。

そうしたね。
奥の、オランダ人の部屋から、
「‘+*>?#$%!!!!」
という怖ろしい奇声が聞えたのです。
私はなんとなく予想していたので、
あっという間に棒を放り出して、
彼の部屋に耳をすませ、
それから恐る恐る聞いてみました。
「・・・なんて言ったの?」
そうしたらね。
私のオランダ人はびっくりするような大声で、

「GODVERDOMMEって言ったんだ!!!」

と喚くではありませんか。
ドキンとするくらいの大声で。
バカみたいにね。

Godverdomme(ホッドフルドマと読みますが)は、
畜生とか、クソッタレとかいう意味で、品の悪い罵り言葉です。
オランダ人がこの言葉を言うと、威かすような響きを帯びて、
とても怖いのです。

で、あんまり怖すぎて、
最初はちょっと笑っちゃったんですが、
そのうち腹が立ってきてね。

いっても人間というのはね、
そんなに罵っていい存在ではありませんよ。
特に一緒に暮らしている人間というのは、
一番身近に要るだけに、それなりの尊敬を持って、
きちんと礼儀をもって接するのが当たり前ではありませんか?
例えば私は、一度だって私のオランダ人に、
ブタ野郎とか、低IQとか、一歩手前野郎とか、
そんな言葉を投げつけたことはないのです。
「バカねえ!」
っていうのは百回くらい言ってますけど、
それは、私がバカな男が大好物という背景があってのことで、
つまり、まあ、告白みたいなものですよ。

そこで私はぷっつり黙りましてね、
ガーンとそのガポガポ棒を壁に投げつけまして、
皿洗いを始めました。
もう、鬼のように黙り込んでね。
皿を洗いながら、
(・・・15分後だな)
と思っていましたが、
きっかり15分後に彼氏が台所にやってきてね、
「さっきはすみませんでした」
と言う訳です。

そう、もう交際13年目、同棲も6年目に入りますとね、
こういう時間計算は大変正確になってくるのですよ。
彼はワンパターンな人ですから、
どういう感じで、どういうセリフで謝罪に来るのかも、
ガポガポ棒を投げつけた瞬間に実は分かっている訳です。

「あの、さっきはね、
 君に言ったんじゃないんだよ。
 新しいヘッドホンを買ったんだけど、
 線が短すぎて、役に立たなくて、腹がたっちゃって。
 そして、お腹が空いていて、疲れていたのに、
 洗面所ではガポガポしてるから。
 でも、君に言ったんじゃない。
 ヘッドホンに言ったんだよ、ヘッドホンに」

たどたどしい言い訳を、
私は完全に無視しましたよ。
もう、怒っていましたから。

「ねえ?ねえ?
 どうして黙っているの?
 怒るなよ、君に言ったんじゃないって言ってるだろ?」

私が何を言っても無視しているものだから、
彼氏の口調が、機嫌を取るような口調から、
だんだんイライラした口調に変わりました。
ほうらね。
結局、悪いと思ってないのですよ。
その場をごまかすために言ってるだけ。
おためごかしですよ。
野田&東電みたいなものです。

「おい!無視するなよ!
 謝っているじゃないか!
 そんなに怒ることないだろう!」

それでも冷やかに一言も返してやらなかったら、
ついに私のオランダ人がキレました。
彼は私と違って癇癪持ちですからね、
怒らせようと思ったら簡単な訳です。

彼はくるっと踵を返して、台所の出口付近で、
「ホッドフル、ホッドフル、ホッドフルドマァァ!!!!」
と捨て台詞をはいて、退場しました。
ほううううらね。
全然悪いと思っていないうえに、
何が問題だったのかすら、全然わかってないでしょ?
こういう男のいい加減さが、女は大嫌い。
こういう類の不作法さは絶対に許してやらないわけです。

まあ言っても、彼氏の手なんか見るとわかりますけどね、
ゴツゴツして、やたらと大きくて、
節だらけでね。
あれは百姓の手ですよ。
ロッテルダム近郊の農村部で、
牛や羊とウマと共に、
または三人もいるやたらと巨大な兄弟たちと共に、
泥まみれ、クソまみれで、
取っ組み合いしながら育ってきている訳です。
要するに、粗野であり、粗暴であり、
「文明」という言葉は、彼にとっては、
遠くでまたたく街灯の灯り程度なのです。

だから、彼に、二度と繰り返さないように、
教え込んでやらなくては。
女性に放ってはいけない言葉があるってことをね。
よく日本には、自分の母親や伴侶に向かって、
「ババア」って言ったりする男がいるけど、
ああいう男は、本当に死ねばいいって思いますね。

で、私たちは冷戦を始めて、
二日目に突入しました。
昨日の夜は別々に寝ましたよ。
この別々のベッドに寝るっていうのは、
私のオランダ人が一番嫌いなことです。
私の両親はずっと別々に寝ていたので、
私はへっちゃらですけど、
私のオランダ人の両親はとっても仲の良い人たちだから、
彼にとっては妙に不安感を煽ることのようです。

でも、今回のオランダ人は強情でしたね。
いつもだったら真夜中頃に私の部屋にやって来て、
「どうして別々に寝るんだ!」と叫んで、
朝まで生テレビのスイッチを押してくれるわけですが、
昨日はわざと大きな音をたてて明かりを消して回って、
頑として私の部屋にはきませんでした。
バカみたいにね。

今朝も、何にも言わずに、
黙ってドアを開けて散歩に行きましたしね。
それでいながら、
ドアのところで、微妙に三秒くらい立ち止まっているのですよ。
私から、「どうして黙って行くの?」と声がかかるのを待っているのです。
そうはいくもんですか。
私は黙殺しましたね。
すると、彼氏は苛立ちオーラを満々とたたえながら、
バーンとドアを閉めて出ていきました。

まあね、同棲生活も6年目に入ろうとしていますから。
このあとどういう展開になるかも、薄々わかっているのです。
4年くらい前までは、
オランダ人は花を買ってきてくれました。
最近は酒か甘いものですが、
私は肝臓ブレイカーですから、甘い物でしょうね。
または明らかに要らないトンデモな雑貨を買ってきてくれる時もあったのですが、
私の反応が微妙だものだから、最近はやっぱり甘い物です。
そう、女なんてものは、物ですよ。
物理的な謝罪はいつでも受け入れるわけです。

もっとも、物なんか貰わなくても、
ちゃんと真摯に謝ってもらえば、
許しますけどね。
そういうのは期待しても無理だから。

というわけで、カイトマンの「ごめんなさい」です。
こんな風にちゃんと謝ってほしいですよ。
この映像を観て、私はカイトマン、好きだなって思ったんですけどね。
トランペットが、本当に歌を歌っているみたいで。
まあ皆さんは、
これを私のオランダ人が、
「せっかく二人のためにガポガポしてくれてたのに、
 イライラして、
 怒鳴ってごめんなさい」
と言っているところだと想像してお聴き下さい。







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