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ホテル・ルワンダとある子供

「ホテル・ルワンダ」と「ある子供」を観てきました。

http://www.hotelrwanda.jp/

http://www.bitters.co.jp/kodomo/

一日で2館はしごしたのですが、
重かったー・・・。
両方とも見終わった後、なんとも息苦しくなりました。
ふたつともエンターテイナーとしてよく出来ていて、
しかも社会の鏡的な役割をちゃんと果たしている映画なのですが。

「ある子供」の監督(兄弟だそうですが)の作品は、
以前「ロゼッタ」というのを観たことがあります。
これも、ヘビーな話でしたねえ。
酒びたりで性的に奔放な母親を持った女の子が、
仕事を求めて奔走し、自分に好意を持つ青年を裏切ってまで仕事を得ます。
ところが、逃げた母親が戻ってくると、すぐにその仕事をやめてしまいます。
物語は最後に裏切った青年に追いかけられて、
ロゼッタが泣きじゃくるところで唐突に終わります。

『ある子供』も、
最後に刑務所に入った青年が泣きじゃくるところで唐突に終わりますから、
これが監督のフェイバリット・フィニッシュなのかも。

私には兄がいまして、小さな頃はよくケンカしたものです。
それで小さいからすぐ泣いてしまうわけですが、
泣いた時点で母親が鬼の形相で飛んできて、
私の勝ちが確定するわけです。
兄はそんな時いつも、
「泣けばいいのかよ!!」とキレていましたねえ。
私にしてみれば、別にわざと泣いていたわけでもないのですが。

そんなことを思い出しました。
この「泣きじゃくりエンド」を観て。

でも、映画そのものは良かったです。
貧しい、ということが非常にリアルで。
最初から最後まで、「そうなんだろうなあ・・・」という感じ。
DQNという言葉が一時期ネットでよく使われていましたが、
まさにこの映画の男の子はDQNでしたね。
私は身近にこういう人、いないので、
「リアル」なんていっても何を基準のリアルかよくわかりませんが、
とにかく、「いるかもしれない!」と思わせられました。

ただ、
アキ・カウリスマキの『マッチ工場の少女』を観たときにも思いましたが、
「だからどうだって言うのよ(号泣)」という感じ。

感動して号泣しちゃうんだけど、
だからってどうだっていうのよ。
私の血のつながっていない叔父は画家なのですが、
この『マッチ工場の少女』が芸術だと思っているんですって。
「意味なんか関係ねえよ」と彼は言うわけですが。

そうかも。
一見に値する映画です。

『ホテル・ルワンダ』も良かったです。
虐殺がナタで行われるって凄い話ですね。
とにかく死体の山・山・山。
多勢に無勢の中、かろうじて生き延びてゆく映画です。
とにかく民兵がこわくって、野蛮で、残忍で、すごいですから、
映画の中で白人が完全武装してやって来たり、
最後に反抗勢力が民兵をバババババッて端から撃ち殺していったりすると、
ホッとするんですよ。 
「あー、よかったー」と思ってしまうのです。
これも凄いことですね。

ただ、100万人の中でたった1200人生き残れたことを、
かならずしも『勝利』とは描けず、
『ラスト・サムライ』の最後の土下座みたいにムリヤリ盛り上げず、
なんとなく『勝利』描写に失敗しているところが、
この映画がハリウッド映画でありながら、
ハリウッド映画ぽくない「わりきれなさ」を生んでいる所以でしょうか。
そこが私はすごくいいと思ったのですけど。
タイトル・ロールの歌が最高でした。

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