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永田元議員

3日に永田元議員が飛び降り自殺をしたとか。

永田元議員て、ライブドアの事件で堀江貴文さんのメールを偽造した人ですよね。

政治のことなんて一切わからない私がこの人のことを覚えているのは、

若くてハンサムだったから

という一点に尽きるわけですが、

そして、偽メール事件も、「絶対この人は自民党にはめられたんだ!」と反射的に思いましたが、

それもやはり、

若くてハンサムだったから

という一点に尽きます。

自殺だなんてねえ。

あんなに若くてハンサムでお金もあって、頭も良くてねえ。


ウィキペディアで調べてみたら、

永田寿康さんは東大工学部の出身で、大蔵省に入って、

カルフォルニア大学でMBAをとっていて、

実家はものすごいお金持ちなのです。

そして、スチュワーデスと千葉マリンスタジアムを借り切って結婚式を挙げているのです。

だけど、この奥さんとはもう離婚していて、

その調停やなんかでトラブルになって、創価学会ともめたりして、

近年は精神に支障をきたしていた、との記述がありました。


まあ、でも、この人は大人で、

しかも頭も容姿も家柄も良くて、

自分で何でもコントロールできるほどの条件に恵まれていたわけですから、

その人生が自殺という形で終わったとしても、

それは生き方だから仕方がない。

人生ですなあとしか言いようがないのです。

そのまま生きているほうが不幸な人生だって人によってはあると思うし、

他人が判断したわけではなくて、自分で選んだことですしね。

他殺でないとすれば。


私が興味を引かれたのは、もっと別のことなのです。

というのは、

この人には2005年に娘がひとり生まれているのです。

この娘さん、今は3つか4つになるはずですが、

この子がどういう風にこれから育てられて、どういう大人になるのだろう、

ということに、私はとても興味があります。


この子は言ってみれば、何もかも約束された子供だったわけですよね。

若くてハンサムで、大金持ちで東大出で大蔵省に入って議員になったお父さんと、

元スチュワーデスだったお母さん(彼の絶頂期に結婚しているから、多分美人)の子供ですよ。

しかも天皇の子供みたいに義務や普通の人生の喪失があるわけじゃない。

それこそ子供界の帝王みたいなものですよ。


ところが、メール事件をきっかけに父親が破綻した途端、

その条件が一気に消滅するのです。

もっとも永田元議員は実家がお金持ちですから、

慰謝料もあるでしょうし遺産もあるでしょうし、

お金にはいずれ困らないかもしれませんが、

家族ってお金じゃありませんからね。


この子はお父さんのこと、どのくらい聞いて育つのだろうか?

大人になるまで一切内緒にされたままなのかな。

それとも最初から聞かされて育つのかな。

どういう風にこの件が、家族の内部で処理されるのだろうか?

そうして、永田議員が失脚してうまくいかなくなった途端に離婚調停にもっていった奥さんは、

永田さんの死によって、どういう内面を自分の中に持つのだろうか?

そして、その奥さんの変化というものは、一人娘にどういう影響を与えるのだろうか?

そして、永田さんの死によって顕わになった、彼の精神的な弱さ、

精神的な病気に発展していった根みたいなものを、

娘さんは大きくなった時に、どう受け止めるのだろうか?

血のつながりとか、そういうことを含めて。


もし父親があのまま順風満帆であったなら、

この子はろくな大人にならなかっただろうという確信が私にはあるのです。

永田議員の生前の在り方といい、

失脚後の奥さんの在り方といい、

「条件」ばかりが輝かしいこの家族の在り方といいね。

条件のよさがちっとも本質的な絆に結びついていなかったから、

その後の人生の苦難を永田さんは乗り切っていけず、

奥さんも支えていけなかったのだと思うのです。

そんな表面的で、お金と学歴と社会的ステイタスだけがある家庭が、

子供にとって良いはずがないし。

だからこの子の身の上に起こった運命のねじれというものは、

これからの時間の進み方によっては、

人間としての大きなチャンスになるだろうと思います。

もちろん、正反対に、グレてすごいビッチになるかもしれませんけどね。

いずれにせよ、この子は人生の大きなテーマを与えられたのだと思います。

そういう意味では、まさに運命の子供ですよね。


大人と違って、子供は自分の運命を選べないけれど、

せめてこの子がまともな大人に育ってくれるといいなあと、

そしてもしこの子がまともな大人に育つとすれば、

それは父親があのメール事件で失脚したせいであって、

つまりは良いことと悪いこととは、常にあざなえる縄の如しなんだなあと、

そう思いたい年はじめなのでした。


あ、それから、今年はこんな記事も目にしました。

プロボクサー亀田興毅が家族の絆を語る。


亀田興毅といえば、インチキ判定とか、

態度が悪いとか、いっとき親子兄弟そろってむちゃくちゃ叩かれていましたよね。

「負けたら腹切るって言ってましたけど、切らないんですか?」とか、

すごく意地悪なことを記者に聞かれたり。

あれ?これ、お兄さんだか弟だか?

あの一家は皆似ているから、誰が誰やらさっぱりわかりませんけど。

そんなでも、嵐が過ぎればこうして出てきて、

ちゃんとボクシングもやめずに元気に家族の絆について語ったりしていて、

しかもあの騒動でなにかを確実に学んだらしく、

実に感じが良く、いい人風になってたりするのです。


私がチェスを始めてから、

実にもう5年になります。

その間、レベルは驚異的に始めた時の水準をキープしているわけですが、

それにしてもチェスから学ぶことは沢山あります。

そのひとつは、

下手な奴ほど簡単にリサイン(降参)する

ということです。

チェスは上手い人ほどよく粘るし、

どんなに絶望的な局面になっても、ギリギリまで降参しないのです。

まあ、お互いに見えちゃってる場合は別ですけど、

それにしても、場数を踏んでいる人ほど、

確信に近いような感じで、「局面が一転する可能性」を信じているような感じがします。

そうして実際、ネットゲームだと結構あるんですよね。

ひょんなことで、もうあと一手でメイトされる、逃げ道もない、

というところで、

相手がワイフから呼び出されて引き分けを申し出たり。

相手が実はメイトできるのに気がついていなかったり。

マウススリップでクイーンをゲットしちゃったり(笑)

私の場合は途中で彼氏が来て、「こうやれば逃げられるよ」と教えてくれたり。

相手が思いもかけないミスをしたりね。

そう、人生はもうチェックメイトな局面ばかりですが、

だからって確実にメイトされるとは限らないのです。

ボクシングとチェスが同じかどうかはわかりませんが、

このへんを、亀田はちゃんとわかっているという気がしますね。

厚顔無恥に生き残っていけば、

そのうち世間に居所を見つけられる日も来るって事がね。













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