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巨匠とマルガリータ

 お客

 お話を考えてごらん

ネズミが僕に お茶でもいかがって
新しいおうちに さそってくれた。

なかなか おうちに はいれなくって、
やっとのことで はいこんだのさ。

さあ、今度は あなたが 話してみて
なんでか そして どうしてか。

家でもなく、 お茶でもなく、
文字通り なんでもなく!

ダニール・ハルムス(1938)


ユーゴ・ザーパド劇場の『巨匠とマルガリータ』、
やっぱり良かったです。
複雑怪奇な内容がよく整理されて、
あの世界をほぼ表現していたし、
作品の個性が劇団の個性によくあっていました。
ブルガーコフの原作自体が難しいので、
原作読まずに来た人にはちょっと理解するまで大変かもしれませんが、
よく舞台化したよなあ、と感心したし、
なかなか面白く仕上がっていたと思います。
ユーゴの演出家はモスクワの端っこの、
ちいさなアマチュア小劇団をメジャーに押し上げたほどの人ですから、
やはりすごく技量があるのだなあ、と感じました。
 
ただ、やはり、ポンティ・ピラトの物語と
現代の悪魔の物語を結ぶ線について、
どうも解釈があいまいだったし、独自の解釈って訳でもなく、
結局よくわからなかったのが残念でしたが・・・

俳優さんたちも、面白かったです。
もともとここの俳優さんたちは、個性が強くて、
演技が黒テントみたいなんですが、
その異形性への志向というか、
それがもう、ブルガーコフにぴったりで。
もう一度観たいですねえ。
ただし、もっと小さい小屋で。

もともとユーゴの劇場がアートスフィアより大分小さいせいか、
または俳優たちの大半がきちんとした俳優教育をうけていないせいか、
多くの俳優の声が枯れているか、
枯れても当たり前の悪発声だったことが気になりました。
それに、劇場空間が広すぎて、やはり拡散したような雰囲気がありましたよ。
滅多に反応を見せず、色々な仕掛けに食いついてこない日本の客に、少々不安が募っているようにも見えました。

一緒に劇場に行った知り合いは、
モスクワにいたときユーゴに通いつめていたので、
『巨匠とマルガリータ』も何度も観ているそうですが、
やっぱり宴のシーンとか、もっと怖かったと言っていました。
裸の男の人が踊り狂って、人殺しの女の人達は叫んで、
もう衝撃だったって。
ちょっとアートスフィアだと、そういうのは難しいですよね。
人員を増やしてくれればそれもいいけど。

あ、裸の男の人といえば、
もうロシア人の裸がねえ、綺麗なんですよ。
足が長いし、背が凄く高くて、すらーっとしてて。
宴のシーンで、顔をマスクで隠した男の人達が、
ハイレグ姿になって皆一列に踊るんですけど、
ふと見ると、体の格好のいい人が中央に集められ、
ちょっとぽっちゃりチビデブ系は脇の方で目立たないようになっていました。
明らかに数合わせだし(笑)
やっぱり演出家が、すみずみまで気を配っていましたねえ。
女の人も、半裸体の人がいるんですけど、
ユーゴの主演女優のひとりで、これがまた。
すごくきれいですよ、体の形が。
そういう意味でも見る価値あり。

色々な意味で、でもやっぱりいい舞台でした。
今度はモスクワで見たいなあ。








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