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六ヶ所村ラプソディー

Ohne 水車

腕 折れた
ナイフ 落ちた
香水 ため息
スプーン 光った
また アンドローニィ
憂鬱に 立ってた
すこし 青
すこし 栗色
呼んだのは 口笛吹いたのは
彼らのしたの 地面
犬の魂よ
身体 折れた
地面に クラック
軽く 息。
アンドローニィは ゆく
足をふりながら

(1931年 1月)


今日、多摩の映画館で『六ヶ所村ラプソディー』(鎌仲ひとみ監督)
を観てきました。

http://rokkasho.ameblo.jp/

パルテノン多摩で上映していたのです。

六ヶ所村で、もうそろそろプルトニウムの再処理工場が稼動を始めるようです。
20年くらいは大勢の人が大反対して、
大反対市民運動に発展したようですが、徐々に寂れて、
やっぱり最後は金で権利を手放したり、
仕事がなくて再処理工場で働くことにしたり、
工場は出来てしまったし、
大金は投入されているし、
もうあとはスタートするだけなのだから、
やるしかない、仕方ない、という話のようです。
受け入れざるを得ない状況になっているようですね。
いま実質的に反対運動をしているのはほんの数人だということでした。

こういう記録映画というか、ドキュメンタリーフィルムを観ると、
いつも追い詰められたような気持ちになります。
原発とか、イラク戦争とか、劣化ウラン弾とか、温暖化とか。
話を聞いていると、50年後には必ず人類は滅びている気がします。
実際、50年後の人類って、50年前の人類より、
確実に病的で不健康だと思うし。
地球は破滅に向かってひた走っていて、
自分もその遁走の大車輪を動かす歯車のひとつだと、
激しく意識せざるをえないわけなのです。
自分は関係ない、と思っていても、
実は関係していて、しかも加害者側に関係している。
別に選んでその仕組みに組み込まれているわけではなくて、
ただ生まれた時からそうだったからそうなっているんですけど。
じゃあ別の生き方を知ってるかといわれると、
知らないし、知らないから出来るかどうかわからないし。

もちろん、原発はいけない。
プルトニウムを海や空気に微量づつでも垂れ流すなんて、とんでもない。
六ヶ所村付近の野菜や米は今後絶対食べたくないし、
自分や家族や友人が白血病になったりしたら、すごく怖い。
とはいいつつも、
こうしてパソコン叩いているのも、電力だしねえ。

そうして、私の小さい頃からずっと、
正論は負け続けているのです。

クルイロフの寓話に、
『狼と子羊』というのがあるのですが、
それは、
「強いものの前では、弱いものはいつでも間違っている」
というので、
お腹がすいた狼が、
なんのかんのと難癖をつけて子羊を暗い森の中に引きずってゆくという話です。

多分、六ヶ所村の敗北は、
狼が羊を食べる、というのと、同じなんでしょうね。
それが私たちの動物としての本能に一番あっているから、
こんなに負けが込むんだろうなあ。

何かをやらない、というのは、よっぽど頭が良くないとだめなんだろうか。
映画に出てくる反対派の人達は、
みんなお金じゃなくて、子供のことや孫のこと、
自分の生まれ育った土地や仕事(農業や、漁業)のことを考えて、
地道に出来る限りのことをしている。
決して声高だったり、口だけだったりしないのに、
それでも敗れていくっていうのはどういうことなんだろう、と
思ってしまいますねえ。

日本は魚だけじゃなくて、昆布や貝や、
とにかく海の幸をたくさん摂取する国なのに、
その海の中に配管して、核廃棄物を捨てる、っていうのは、・・・
再処理したプルトニウムは、陸路で日本中に運ばれるって言うし。

でも、やっぱり、大きなお金が動くことだから、
白血病やガンで死ぬ日本人の子供ががんがん出てこないかぎり、
この流れは止まらないのかもしれません。

私は、もし政府が率先して、電力消費規制をかけたなら、
7月までクーラーを使わないとか、
使っても11時から20時までとかすれば、
別に結構普通に出来る気はしますけどねえ。
企業もちゃんとやるなら、私だってやるし。
自動販売機を全部撤去するとか、夜の営業を基本的に全部禁止とか、
お上がそう決めて、皆がやってれば、
日本人は結構普通にやると思うんですけど、
そういうもんでもないのかな。

日本で、住民運動が勝利を収めた例ってあるのかな?

まあ、そんなことを思いつつ。
日本人は、「男たちのYAMATO」とか観ていないで、
ぜひ「六ヶ所村ラプソディー」を観てほしいですねえ。
国を守るって本当はどういうことか、
定義の問題について、やはり考えざるを得なくなると思います。

ところで今回のこの映画、
文化庁の支援(つまり国からお金が出ている)でできていて、
パルテノン多摩の上映会のスポンサーは東京ガスだったのです。
どういうことなんだろう?
面白いですね。


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