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ナルニア国物語

昨日、多摩マイカルのレイトショーで「ナルニア国物語」を観てきました。
この映画の原作となっている『ライオンと魔女』は、
わたしが子供の頃よく読んだ本です。
シリーズ本が何冊かあるんですけど、
『ライオンと魔女』が一番面白かったという記憶があります。
うちにあるのは岩波の昔のハードカバーの奴ですけど、
挿絵がすごくよくって、
開くと子供の頃の思い出がふわあっと浮かび上がります。

去年の夏、ロッテルダムの映画館で予告編を観てから、
これは絶対に観なくては!と固く心に誓いました。
だけどなかなか公開されなくて、
半年以上も待ち続けて、昨日ようやく実現に至ったわけです。
気合を入れて、家を出る前に多摩マイカルに電話をかけちゃいましたよ。
「レイトショーなんですけど、混んでいますか?」って。
まあ多摩マイカルのことですから、
混んでいないのはわかっていたんですけど、
念のために。

「ただいまのお時間でしたら充分ご覧になれると思います。」
「すいていますか?」
「ええ、お席に余裕がございます」
「どのくらい?」
「は?」
「10人以下ですかね?」
「はい?」
「あの、10人以下ですか?」
「ええと、・・・もう一度、宜しいですか?」
「客は。お客さんは、10人以下ですかねえ?」
「いえ、いえ、10人以下ということはありませんが」
「じゃあどのくらいですか?」

そんな粘着質な会話を繰り広げつつ、
やはり確実な返答はもらえないまま、
行ったらやっぱり空いていました。
でも普段の多摩マイカルレイトショーの、
あの一人とか二人とかの特別室ぶりはありませんでしたけど。
客は全部で15人くらい。
一番大きいスクリーンの部屋で。

肝心の映画ですが、
あんなに期待して損しました。
なんだか大味な映画でしたねえ。
途中で飽きてきちゃって、
目がうつろになっている自分を発見しました。
お金は掛かっているし、映像は綺麗なんですけど、
なんといいますか・・・。
あんまり面白くないのですよ。
子供たちも大きすぎて可愛くないしねえ。
キャラクターにも魅力がありません。
長男ピーターは鈍感そう。
長女スーザンは泣いているかろくでもない提案をするか、凡庸。
末妹のルーシーは、・・・なんだかねえ。
大文字で子役って感じ。
「オハヨーゴザイマース」とか現場ですごい大声で言いそうなタイプです。
ワル達者すれすれのラインです。
良かったのは、意地悪次男エドマンドですかねえ。
この子は唯一繊細そうでした。

この映画は全体的にすごく退屈で冗長ですけど、
唯一好きだったのは、フォーンのタムナスさん。
ハンサムなんですよ。
セクシーです。
感じいいし。
タムナスさんが画面に出てくるたびに、
失望でささくれだった心が癒される気がしました。
演じているのはジェームス・マカヴォイ氏ですね。

20060310120510.jpg

タムナスさん

タムナスさんは良かったー。
タムナスさんを主演にすればよかったのに。

さて、今日のハルムス。
またもや無題の、子供のための詩です。

パパは眠る
リーザもおなじ
イーリャは まどろんでる めいっぱい
僕は窓の外に目をやった。おやまあ!
そこはもう朝、夜じゃない。

こうなったら しかたない
服を脱いで ベッドへ 
眠る 眠る 眠る そして 考える
十時を寝過ごしちゃならないぞ

力あまって
早起きするのは誰。
十時半に 僕に
長靴をはかせてよ。

僕らは心配事にさいなまれる
思い「出」せ ズボンをはきながら
君だって 市電のうしろを
猛スピードで 追いかけるかも

もしかしたら追いつけず
100の溝を飛び越えて
ほかのよく似た 市電のうしろ
猛スピードで まっしぐらかも

(1930)


書かれたのは1930年ですが、発表されたのは、
1990年に、「レニングラード芸術」に掲載されたのが最初。
リーザは妹のエリザヴェータ・イヴァーノヴナ(1914-1994)、
イーリャはユヴァチェフ一家の雇用人である、
リリヤ・アレクサンドロヴナ・スミルニーツカヤ(1942没)のことだそうです。
そういえば、ハルムスは女ばかりいる家に生まれ育ったのです。
お母さんと、伯母さんと、妹二人。
お父さんは不在がちだったようです。


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