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言論の自由とは

シャルリー・エブドの問題は、
人種差別と言論の自由の問題について、
色々考えさせられました。

私自身、まだ考えがはっきりまとまらなくて、
何かを読んだり聞いたりするたびに、
考えがクルクル変わります。

要するにスケールの大きなビートたけしのフライデー襲撃事件ですよね。
ムスリムだとか何だとかは関係ないと、
すでに多くの人が口にのせていますが、
私もそう思います。
これはやはり、「言論」というものにたいする見識を、
現代社会が問われているのではないか、と思うのです。

その中で、なるほど、と思ったのが、
藤原敏史さんという映画監督が書いた意見文でした。

http://www.france10.tv/international/4581/

(前略)よく知らない、自分の所属するのでない文化やその権威を揶揄する際に適確な風刺に到達するのは、本来ならより難しい。無知ゆえの見当違いで風刺がスベるリスクが常にあり、だからこそ当然ながらより慎重さと作品のクオリティを高める努力が要求される。だが実際には、今回の事件で「週刊シャルリ」がこれまで掲載して来たムハンマドの漫画などが報道やネットに流れたが、率直に言って風刺としてはかなり出来は悪いというか揶揄として成立しておらず、ちっとも笑えない。はっきり言えば自己満足の笑いでハタ目にはスベりまくっている。にも関わらずこれを笑うフランス大衆が多いとしたら、痛烈な風刺が怒るスレスレで笑いに転じるのではなく、最初から差別対象をバカにすることそれ自体が楽しいからだ。

(中略)

出来の悪い風刺、失敗したギャグだけなら、つまらないだけですぐ忘れられる。だがイスラム教徒への差別意識、アラブ系移民の増加を脅威とみなす排外主義の素地がある社会では、出来の悪い風刺の方がむしろ売れるのは、イスラムに関する知識がなく興味もない読者が楽しめるからではないのか? その差別を受ける側から見れば、そこまで安易で怠惰なやり方で自分たちがバカにされながら、抗議したところで自分たちが「言論の自由が分かっていない」と相手方のルール、その実差別するマジョリティの傲慢な圧力で握りつぶされるだけだと、すでに痛いほど分かっているマイノリティがいる構図を、「週刊シャルリ」が無視してしまって来たことは否めない。


まあこれ、本当にわかる感じなんですよね。
私は一番納得できた主張でした。
ぜひ全文を読んでほしいですね。

以前私は「Ushi must marry」という映画を観て、
「死ねばいいのに」というブログを書いたことがあります。

やっぱりね、日本と中国の文化の違いもよくわかっていないような人間に、
バカだといわれ、
背が低いといわれ、
しゃべり方が変だといわれ、
メガネをかけてるといわれ、
がにまたで歩くといわれ、
文化から何から「ヤバいぐらい醜い(笑)」みたいに風刺されるのは、
猛烈に腹が立つものです。

自分で自分の事を批判し、風刺し、笑いのめすのは、
エスプリであり客観性というものでしょうけど、
その刃をよく知らない他人に向けた場合、
それは品のない嘲笑でしかない。

特に私たちヨーロッパに住むマイノリティ、
常日頃から多かれ少なかれ差別の対象になっている人間は、
笑い者にされれば反撃の術なんか持ってないのです。
だからね、
わたしはやっぱり、シャルリー・エブドの風刺画っていうのは、
弱い者いじめではなかったか、という、
藤原さんに賛成なのです。
私もそう思います。

小学校時代に、
みんなで一人の男の子をからかい倒して、
最終的にその子がみんなに向かって机を投げて
大問題になったことがあります。
もともと感情のコントロールがうまく出来ない子で、
成績も悪ければ運動神経も悪く、
かといってハンサムな訳でもなく、
まあ要するに、みんなバカにしていた訳です。
そうして煽って煽って爆発させて、
机を投げた後も、
「やっぱりあいつは動物だね(笑)」みたいな感じで、
更にバカにされていましたよ。

このシャルリー・エブド事件に、
同じノリを感じてしまうのは私だけでしょうか。

フランスではこのあと、
パリ銃撃事件の犯人に共感を示したコメディアンに、
逮捕状が出たそうですね。
彼は、
「自分は人を笑わせようとしただけで、シャルリー・エブドと同じだ」
と言っているそうです。
要するにバカにする対象(彼の場合はユダヤ人)によっては、
言論は全然自由じゃない。

ムスリムの人々は、
良かれ悪しかれ、
この欧米がリードしてきた現在の世界に、
一石を投じていますよね。
私は本当に考えてしまいました。

文明の衝突が激化することによって、
ムスリムの人たちが一方的にひどい目にあわなければ良いなと、
つくづく思います。
ムスリムの人たちの考えかた、
ムスリムの人たちの問題提起は、
西欧社会にとってとても大切なことなのではないかと思うからです。

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