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そして全体主義が動き出す

あーあ、帰国した国母選手、

ずいぶんこざっぱりしていましたね。

先生に丸刈りにされた男の子みたいな、

去勢されたドーベルマンみたいな、

妙に痛々しい感じがするのは私だけ?


チェーホフの作品に、「わが人生」という中篇があります。

これは、小さな町の貴族の息子が、ペンキ屋になるお話なんですけどね。

小さな町で代々名誉職を務めていた家系のなかでは、

出来の悪い息子がペンキ屋みたいな労働者になることは大スキャンダルだったりするわけです。

それである時、彼は知事から呼び出しを受けて、連行されます。

そうして、そこで、

「あなたの素行は、

あなたのおもちになっておられる貴族の称号にまったくふさわしくないことを注意して欲しい、

というお父上のご依頼をうけた」

といわれます。

そして、身分にふさわしい地位に戻るか、

さもなければ誰も知らないようなほかの土地に移るべし、

という勧告を受けるのです。

主人公はもう、鬱々として不安で、眠れなくなってしまって、

その当時好きだった、都会から来た女の人のところに行って、

この話を打ち明けるのです。

そうすると、この女の人はげらげら笑い転げて、

「ペテルブルグでこんな話をしたらね!」というのです。

「こんな話をペテルブルグでしようものなら!」


このオリンピックの服装問題もね、

まさしくこの、

こんな話をペテルブルグでしようものなら!

ですよ。

海苔みたいな黒い頭をして、だっさいオリンピックジャケットを一様に着て、

一糸乱れず行進させるべきですか?

北朝鮮じゃないんですから


それにね、服装が乱れてたっていいますけど、

薬や酒で乱れた頭であの格好になったわけじゃなくて、

あれは本人なりに、考え抜かれた「着崩し」だったわけですから。

個人的な趣味・嗜好が、一般大衆と違っただけじゃありませんか。

あんな風にみんなでよってたかって批判して、

国民が一丸となって潰しにかかれば、

それはいくら勝気な男の子だって弱気になって、

プレッシャーとストレスで実力だって発揮できないし、

自分らしさを捨てて平伏低頭することになりますよ。

でもその、勝気で自信満々だった男の子が心を折って、

優等生みたいな格好を急にするのは、惨めですよ。

それを見てざまあみろと思う世の中って、ろくなものじゃないと思うんですよね。


そのうちまた、小中高で、靴下やスカートの長さを定規で測ったり、

校門で遅刻した子を圧死させたりの世の中になるのかな。


茶髪禁止令 シンクロ・水球・飛び込み選手らも


 日本水泳連盟は20日、都内で開いた理事会で、「茶髪、ピアス、華美なネイルは禁止」などとする競泳日本代表選手の行動規範を、飛び込み、水球、シンクロナイズド・スイミング、オープンウオーターの各代表選手に対しても適用することを決めた。4月から順守を求める。同連盟の泉正文専務理事は「競泳選手のために行動規範をまとめたが、同じ日本代表ならすべて適用しようという意見でまとまった」と説明した。

(2月21日 朝日)


とかね。

もうびっくりですよ。

なんでしょう、スポーツ選手は公立学校の中高生ですか?

茶髪もピアスもダメって、そんなの良い大人が自分で判断することでしょう。

アスリートとして競技に邪魔ならともかく。

ハーフの子が選手になったりしたら、黒髪に染めるのかな。

アホか!


もちろんね、国母選手のあのドレッドや腰パンが、

どれだけ国母選手に似合っているかは、私だって疑問だと思いますよ。

小柄で足が短く、ちょっと体格的に貧相な日本人は、

ああいう感じのファッションをすると本当にダメですよね。

でもそれだって、

バレエで頑張る日本人ダンサーと同じで、

不利なところで勝負をしているわけですから、

むしろ頑張れっていう話ですよ。

いや、頑張れではないか。

頑張れっていう必要はないですけど、

まあ本人の自由ですよね。


こういう騒ぎをみてつくづく思うのは、

最近の日本人はおびえているなってことです。

国母選手のファッションがあんなに威圧的でなくて、

着崩しがもっと、

例えばスカートはいたり花柄のシャツだったりという方向だったら、

こんなに叩かれてないような気がします。

あのチンピラ風の格好と反抗的な態度に、

大人たちがおびえたがゆえに、

数を頼んで潰しにかかったのではないだろうか。

電車の中で何か起こっても皆見ないふりをするとか、

女子供が虐待されていても、死ぬまで誰も手を差し伸べないとか、

そういう現象の鏡みたいなものだと思うのです。

つまり、弱くて事なかれ主義でおびえやすい心が、

強そうで違和感があって脅迫的な雰囲気に、

過敏に反応してしまうのかも。

国母選手みたいな恫喝的な外見のチンピラが自分の世界に侵入してきた時、

誰も助けてくれないし、自分はさらに何も出来ず、

言われるがままになってしまうのではないかという、

弱さの自覚と自信のなさ。

これが国母選手にたいするヒステリックなバッシングにつながったのだろうな、と、

思ったりするのですが・・・

国母選手だったら、インターネットやテレビ越しに殴りかかってきませんし、

こちらのことも知らないわけですし、

安心して批判できますよね。

そうして、不安の芽を摘んでいるのだろうと思うのです。


でもねえ、

国母選手は格好こそチンピラ風ではありますが、

実際にはチンピラじゃないと思うんですよね。

だってそこらのチンピラはオリンピックには出られませんよ。

どんな競技だって毎日毎日練習しなければ上手くはならないでしょうし、

そういう毎日の肉体的鍛錬というのは、

かならずある種のストイシズムを精神に要求するものだと思うのです。

それにね、私は彼を見ていて思いましたが、

一人だけ全然違う格好をするとか、

「ちっ、うるせーな」とマスコミに言うとか、

ああいう個人主義は、

某大学の柔道部や某大学のラグビー部や某相撲部屋みたいな、

伝統的な日本のスポーツ集団の人間のあり方よりよっぽどすがすがしいですよ。

まあ、私はもともと上下関係とか、階級社会みたいものにアレルギーがあるので、

上には丸坊主にして敬語を使って這い蹲り、

後輩には一転して無茶振りをして苛め抜くみたいのは、

かえって本当に怖いです。

私はね、国母選手はそういうことはしないだろうと信じているのです。


チンピラが責められるのは、

服装や態度ではなくて、

かつあげとか、暴力事件とか、

具体的に何か非道なことを犯した時、

その事柄によってのみでなくてはいけないと思います。

不良みたいな格好と態度の人間が、

オリンピックに出場した場合、

彼は不良ではなくて、オリンピック選手なのです。

オリンピック選手にふさわしい品格のある格好と態度の人間が、

「おれおれ、おれだよ」と言って年寄りをだましたら、

彼はオリンピック選手ではなくて、詐欺師なのです。

つまり、外見とその人物の行動とは必ずしもイコールではないですよね。

それで、「そう見える」ということで人を裁くのは、

とても危険なことだと思うのです。

そこを混同させてはならないと思うんですよね。


自分と違う在り様の人間を叩くと、

いつか自分に帰ってくることを忘れちゃダメだと思うのですよ。

だって、自分は絶対に人と違うところを持っていますからね。

そこが問題になったときどうするの。

まあ、日本人だったら、

世間にあわせて自分を変えちゃうのかもしれないですけどねー

今回の国母選手みたいに、周りがそれを強制するのでしょうし。

ただその皆を一緒にしようというやり口と、

出る杭は打て式の不安解消法が、

自分の住む場所をどんどん息苦しくしているってことは、

自覚していないと、本当に危ないと思います。

大政翼賛会かっつうの。





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昔の記録

私はつい最近まで、フロッピディスクで文書を保管していました。

まあ文書と言ったって、昔の宿題の作文とか、どうでもいいエッセーみたいなものとか、

そんなのばかりですけど。


でも最近のデータ保管方法は、

技術の進歩とともに非常に洗練されてきていて、

一枚の写真を保存するにも容量オーバーするフロッピは、すっかり時代遅れになりました。

それで、私もそろそろデータの移しかえをしようと、

今昔のフロッピを確かめては、いらないものは捨てて、

ということをしています。

そうすると、昔書いた日記とか(続かないので断片ですが)、

手紙の下書きなんかが出てきて、

懐かしいやら何やら、整理も忘れて読みふけってしまいます。


昔アカデミーにいる間に書いた、

私の韓国人の友達についての文章なんかも出てきてね。

あんまり懐かしいので、ここにリンクを張っておきます。


学生時代の友人の記録

ロシアの演劇学校ってどんなかなとか、

ロシアの学生生活ってどんなかなとか、

断片的に知りたい方は読んでみて下さい。

あ、でも無駄に長いので、結構気合をいれないと読めないかもしれません。


私はまあ、自分のことだからですけど、懐かしかったですねえ。

なにしろ7年位前に書いたものですから、

青春の記録ですよね。

若かったので、文章も堅苦しくて、何か変(笑)。

でも本当にロシアにいる間は、

日本やオランダとはまったく別の世界に生きていたなあと思います。

あれはやっぱり、人生観をかえるような、すばらしい経験でしたよ。

私に娘がいたら、やっぱりアカデミーに行かせたいですね。

戻りたくはないけど(笑)!





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