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12時間監禁された幼児

懐かしのロッテルダムに帰ってまいりました。

今回の飛行機はJALで直行便だったので、

乗換えをすることもなく、年末でお客さんも少なくて、

わりとスムーズでした。

JALの機内食はどんどんまずくなっていって驚くほどですが、

スチュワーデスさんは他の航空会社と比べると若く美しく賢そうで、

まあ本当に腰が低くて親切で、

乗り慣れた某航空会社のスチュワーデスさんたちとは全然違いましたね。

エリート臭っていうのかしら?

日本ではスチュワーデスってステイタスなのだということを実感しました。


今回機内はがらがらで、

私はインターネットチェックインで、あらかじめ窓際の席を選びましたが、

その一列は誰も座っていず、

前の一列にも誰もおらず、

後ろの列には一人しか座っていない、という、まさに天国のような状況でした。

インターネットチェックイン、全然いりませんよ。

寝るも喰らうも、ランプつけて本を読むも、

テレビ見るもテトリスやるも、

トイレに行くにも、まったく気兼ねのない状態。

JALの経営状態は心配ですが、

いつでもこうだといいのになあ。


ただ、私の隣の中央の列に、

1歳半くらいの乳幼児を連れた家族づれがいましてね。

このやっと歩けるようになったくらいの乳児が、よく泣くんですよ。

特に着陸前には、ずーっと泣いていて、

あやそうがどうしようが、泣き止まないのです。

降下に伴って、耳がきーんとなる感じがつらかったのか、

シートベルトに固定された父親の腕に抱かれて、

動けないのがいやだったのか、

母親は何処だと思ったのか、

まあよくわかりませんけど、

とにかく激しく泣きじゃくって、

最終的にはパニックみたいな泣き方をしていました。

12時間、閉ざされた空間で座り続けて疲れている上に、

着陸前で緊張していましたし、

一時間にわたって延々と続く赤ん坊の泣き声には、

まあナーバスにさせられましたよ。


これが5つとか6つとか、

『迷惑でしょ』と言えば言葉が通じる相手ならいいのですが、

1歳半じゃ、躾の問題でもないし、どうしようもないですしね。

でも、泣き叫ぶ子供が周り中のストレスになっていることを感じ取って、

その子の親は身も世もない感じでした。

お互い逃げ場のない場所に交渉の通じない相手(赤ん坊)を持ち込むなんて、

まあ親が悪いですけど、

でもそうせざるを得ない事情があったのでしょうし。


こういう時にいつも思い出すのは、

中学生くらいの時に読んだ戦争体験談です。

なんでもね、第二次世界大戦の時に、

赤ん坊を連れた若い母親が防空壕に逃げ込みましたが、

狭くて暗い場所におびえた赤ん坊が激しく泣き出し、

米兵に見つかるのではないかと怯えた他の大人たちに、

「その赤ん坊を何とかしろ」と迫られ、

最後にはその赤ん坊の口を押さえて、

窒息させて殺してしまった、という話でした。

私はこの話が結構トラウマで、

赤ん坊をみると思い出しちゃうんですよね。

気の弱い母親を断罪するのは簡単だし、

自分ばっかりの周りの大人を断罪するのも簡単ですが、

では自分がその場にいたらどうしただろうか?

まあ絞め殺したり、母親にプレッシャーかけたり、

しないとは言い切れませんよ。


こういう時、井坂幸太郎の小説だったら、

(井坂幸太郎の小説って、常にこういう心理的なシャドーボクシングだと思いますが)、

超ハンサムな弟が隣にいてくれて、

「子供より大切なものはない」とか、そんなことを言って、

ためらいなく大人のほうをバッドで殴りつけて助けてくれたり、

そんな風になるのでしょうけど。

でも現実にはそんな弟は現れないし、

何か決断したとして、

それが正解かどうか死ぬまでわからないのです。


そういう時に、堂々と胸を張って赤ん坊を守れるか。

周囲の非難のまなざしを全身で受け止めて、

その上で赤ん坊の側に立てるか。

自分はいつか子供を生むのだろうか、と考える時に、

それが出来るのかなと危惧するわけですよね。

子供を持つということは大変なことだなあと、

飛行機の中で祈るように赤ん坊をあやしつづけるお父さんを見てつくづく感じました。

「迷惑をかけられたくない」

「迷惑をかけてはいけない」というのは、

独り者として生きていくうえでは結構良いルールですけど、

子育てに入った途端に自分を苦しめるだろうなと思います。


小さな弱い者がいた時に、

それが傍若無人にふるまっている時に、

いつでもその存在を自分の都合より肯定できる人間でありたいなと、

それを2010年の私の目標にしたいなと、

いう所存であります。


あーでも、あの赤ん坊には本当にイライラした!





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おつかれさま

トゥルーパ公演・グリシコヴェッツ『冬』が、

一昨日やっと千秋楽を迎えました。

お越しいただいたお客様、

スタッフ・キャストの皆様、

この『冬』に目を留めて、

私財を投げ打って上演にこぎつけてくれた牧田君、

どうもありがとうございました。


木村卓也さん・福田陽一さん・牧田侑士さん、生天目仁美さんが、

私の乾電池時代の同期で、

乾電池の養成所にいた十二年前からのお知り合いです。

あの頃から、みな変わらないような、変わったような・・・。

スタート地点を知っているだけに、

「ああ、こうなったのかあ」などと、感慨深いものでした。

一種の同窓会ですよね。


演出の牧田君には、感謝で一杯です。

なにしろ、この私の翻訳に目を留めてくれて、

お金を集めて人を集めて、スタッフを集めて、

演出をして主演をして、

その苦労は並大抵ではなかったと思います。

マッキーさんはもっと売れてもおかしくない!

いや、上演してくれたから言うわけじゃありませんが。

背だって高くて、器量もいいし、

役者としての腕もあるんですよ。

本当に。

あとは愚痴っぽくなくなれば最高ですけどね。

あー、改名すればいいんじゃないかな。

マッキー牧田に。

福田さんは、いい具合に年を重ねていて、

洒落のわかるジジイになりつつある感じ。

楽屋でも稽古場でも冗談ばかり言っていました。

そのくせ私が何かお芝居について話すと、

一番わかってくれるのが福田さんでしたね。

適当に返事していただけかもしれませんが(笑)

実家に稽古場をつくったそうで、

今度からトゥルーパはそこを本拠地にしたいほどですよ。

思えばグリシコヴェッツも地方の演劇人としてスタートしたのですから、

それにあやかって(?)、とりあえずトゥルーパの母体になってほしいです。


キムタクさんは、乾電池研究所の卒業公演の時に、

ものすごい動員数だった人で、

伝説の男と呼ばれています。

結構ずばりと正直に発言するわりに、

まったく門が立たない得な人で、

今回も現場の雰囲気を随分やわらげていたみたい。

仕事と並行して稽古に出てくるのは大変だったと思いますが、

昔より芝居はうまくなっていたような気がします。

福田さんとキムさんは大人で、

まあ私が一緒にお芝居やっていた時からもう大人でしたけど、

一緒にいると安心しますし、

面白い人たちです。


一方で、

東京乾電池の渡辺スグルくんや、

前川あや子ちゃん、川村絵梨ちゃんなど、

若いキャストの方々と知り合えたのも楽しい経験でした。

なにしろね、みずみずしい感じでした。

若いというのはやっぱり、いいものですね。

女の子たちなんか、ちょっと触りたくなるような質感で、

きれいで、素直でね。


だけどナバちゃんも、

年は私と同い年で、もうそろそろ年増の類ですが(笑)、

若い女の子たちに比べて技術や内容という面でちゃんと勝っていて、

やっぱり人に観られる仕事をずっとしているから綺麗で、

良い女になっていて、それはそれで嬉しかったり。

ナバちゃんのファンはみんな感じが良くて、

それは暖かくナバちゃんを見守っているのですが、

やっぱり人柄ってあるだろうなという感じがしました。

一度、私が人気者のナバちゃんに嫉妬して、

「あー、私も有名になりたーい」と楽屋でほざいたところ、

ナバちゃんが

「よーし、わかった。おいでおいで」と手招きをして、

一緒に写真をとってナバちゃんのブログにアップしてくれました。

するとその直後から、「顔を覚えました。」というコメントが一杯書き込まれて、

ちょっとその影響力にびびりましたね。

ほんの洒落だったのに。

か・・・顔は覚えなくて大丈夫です。

一般人です。


というわけで、様々なことを考えた公演の日々でした。

ご来場に皆様につきましては、

今度またこういう機会がありましたら、

また是非是非足をお運び下さい。

今回は都合が会わなかった皆様は、

次の機会はよろしくお願いいたします。

そんなこといっても、次の機会が来るかどうかわからないのですが、

来ることを心から願いつつ。


それでは。

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