FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

三重まぶた

ちょっと難しかった仕事が一段落ついて、

終わった翌日に爆睡したのが一週間ほど前のことなのですが、

それ以来、右目が三重まぶたになっているのです。

私の右目は、寝不足でも寝過ぎでも、

ちょっと普段と違うスパンで日常を送ると、

すぐに三重になってしまいます。

三重まぶたになると、別に疲れてもいないのに、

物憂い顔になります。

生活に圧迫されて投げやりになっている、

それでもけなげに笑っている2人子持ち・アル中亭主もちの三十路女、

のような顔になるのです。

けなげに笑っているのは、ただヘラヘラしているだけなんですけど、

それがけなげに見えるくらい、悲哀に満ちた顔になるのです。

なんだろうなあ。はやく直らないかなあ。


昔はあっという間になおったんだけれど、

ここ数年はなんだか三重まぶたでいる時間が延びて、

いったん三重になると二週間ぐらい直らないときが普通にあります。

いやあねえ。年かしら。


私の祖父は、母が彼のまぶたを指できゅっとつまんで閉じさせると、

目が開かなくなったそうです。

多分、まぶたの力が弱いのは、祖父からの遺伝でしょうね。

祖父はまぶただったけれど、

そういえば私のオランダ人は、口元からあごにかけての皮膚が弱くて、

きゅっとつまんで離すと、形状記憶合金みたいに、しばらくそのままの形を維持します。

彼のお父さんが同じ類の顔で、もっと弾力が弱そうな顔をしているので、

おそらくつまんだら(つまんだことはありませんが)、

5分くらいはそのまま皮膚が波立っているんじゃないだろうか。


そういえば、そういえば、

私の母は、手の甲の皮膚を寄せ集めて、

線を作ることが出来ました。

母の手は枯葉みたいにやせていて、肉厚の私の手とはだいぶ違いましたね。

小さな頃は母の自由自在に線を作れる手がうらやましかったものです。


私のオランダ人には弟がいて、

彼には10歳を筆頭に5人の子供がいますが、

この子供たちはどいつもこいつも弾力があり、

はちきれそうにムチムチしているのです。

どの子を取っても形状記憶合金的なところがないのです。

そうかあ、年をとるというのは、

どこかで形状記憶合金みたいになっていくことなのかなあと、

しみじみ思ったりするのです。


そういえば私の子供の頃、

祖母のところには住み込みのお手伝いさんがいて、

名前はミサおばちゃんといいましたが、

私と兄が遊びにいくと、

必ず カパァッと入れ歯をはずしてくれるのです。

私と兄はこれだけは大好きで、必ず見せてもらっていましたね。

魅入られたように。

あの時、みさおばちゃんは、自己感覚としてはどういう感じだったのでしょうね?

入れ歯っていうのは、形状記憶合金的な皮膚と一緒で、

老いのシンボルみたいなところがあるのですが、

あれを子供に、見世物みたいに毎回見せるっていうのは、

一体どういう心境であり、どういう意味であったのでしょうか?


今から思うに、

もう私の年齢というのは、あの頃の私と兄よりも、

みさおばちゃんのほうに近いのだろうと思うのです。

つまり、そろそろ私もカパァッと入れ歯をはずして子供たちを喜ばす、

ような心境に達してもおかしくないのではないか?

三重まぶたは、その予告編みたいなものなのではないか?

とふと思ったりするのです。


いつまでも美しい、若い、というのが、

当然のように肯定される世の中ではあるわけなのですが、

私はもっと妖怪みたいな、子供にとっては未知みたいな、

そんな感じのばあさんになりたいです。

みさおばちゃんみたいに、子供二人を前に並ばせて座らせて、

カパアッと闇雲に入れ歯をはずすみたいな。

だけど、ああいうものに自然に移行していくには、

どういう風に年をとったらいいんだろうな。


なんだか三重まぶたの自分を見ていると、

闘志がわかないんですよねええー



スポンサーサイト
プロフィール

Kachika

Author:Kachika
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
102336位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
27391位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。