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歩み寄る心

引き続き、宮本武蔵の影響下にある私です。


さて私が最近惜しみない愛情を注いでいるものといえば、

やはりこれ、ハルムス・この不思議な音ですが、

何日か前に、実は訪問者0名を記録しましてね。

その前は訪問者一人、

その前は二人、

その前は三人、

といった体たらくでありました。


まあ仕方がないですよね。

ハルムスはカルトでマニアックな詩人ですから。

共鳴してくれる人間が一人か二人いれば、

そういう存在がある事自体が、充分な幸せなのです。


道を見出し、極めるのは容易な業ではない。

まして人の同情を集め、共感を得ようがためにやるものでもない。

すべては己、己のみ。

兵法者の道は孤独なり。

わからん奴は、わからんままに捨て置け。


と私の中の武蔵が言うのですよ。

それで、私も、

左様、左様、訪問者の数など考えるのは無用。

質だよ、質。

と思っていたのです。


ところが、昨日の午後6時くらいですかね。

沢庵坊という、武蔵の知己の賢いお坊さんが、

私の中で突然目を覚まして、言うのです。


しかしな、カチカよ。

兵法者の道は孤独であるが、しかしその道は誰のためにある。

己のためのみか。

己のみを頼む剣ほど寂しくも無用なものはない。


解析をみてみよ。

訪問者が少ないという以前に、

リピーターが少ない。

途中で読むのを挫折した人間が多い。

感想も微妙である。


読者の大部分が友達であるにもかかわらずである。


これを、衆愚にはもとより理解の及ばぬ高尚の文学であるからだ、

と片付けてしまうことはたやすいだろう。

しかし本当にそうであろうか?

お前にはハルムスという、お前が敬愛してやまぬ師匠がおる。

お前の使命は、その師の志を世間に広め、やがては一流を立てることであろう。

そのためにお前は、何をしたか?

骨肉を削る努力をしたか?


武蔵は法典が原で剣を捨て、鍬を持ち、

荒野を開墾し田畑を耕すことで、

民の目を開き、新しい剣の道を得た。

お前の剣はなるほど、翻訳であろう。

しかし翻訳だけでは、いかんせん退屈で誰もついてこない。

それがわからんお前ではないだろう。


できることだけをやるのが兵法の道ではない。

また兵法の道はいつでも民に通じておるものだ。

さあ、カチカ。

なにかわかりやすい事を書け。


とまあ、こういうことなのです。

そこで私は、胸のなかの沢庵坊にいいましたよ。


へへっ。(平伏)

さようでござりますか。

言われてみれば確かにその通り。

拙者不肖の又八、

ようやく目が開いた思いでございます。

さっそく解説でも書くことにいたします。


つまりどういうことかというと、

HPの『朝』と散文に、解説を書いてみました。

というだけの事なんですけどね(笑)。


結構苦労しましたよー。

というか、ちょっとハルムスがわかりやすくなったのかな、これで?

というか、そもそも学者じゃないので、

説明しようとすること自体が超僭越という気がしないでもないのです。

まあ、でも、いいよね。


徳永先生という、通訳の偉い先生が、

むかしその著書の中で、

「どんなひどい通訳でも、いないよりは全然マシ」的なことを書いていらして、

それ以来私は通訳として働くとき、

「そうそう、いないよりは全然マシ」と心に思っているのです。


こんな解説でも、ないよりはまあいいでしょう。

これをきっかけに、ちょっと面白いと思う人が増えるといいんだけど。

ハルムスは本当に、面白い詩人ですし。



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宮本武蔵

今日はPinksterdagという祭日だそうで、

明日も学校はお休みです。

彼氏も仕事がお休みなので、うちでダラダラしています。


この間、友達に吉川英治の宮本武蔵全八巻を借りてきたので、

このお休みの間に読破しようと思っています。

今、七巻目。


宮本武蔵というこの時代小説は、

なんだか筋も荒唐無稽だし、

出てくる人間は皆(宮本武蔵も含めて)非常識だし、

簡単に人間を木刀で殴り殺して

「ふうむ」みたいな空気が、最初はあまり馴染めませんでした。

語り口も、そんなにうまくないのです。

むしろギクシャクとして、柔らかいかと思えば固く、

あっち行ったりこっち行ったり、なんとも不安定な文体だと感じました。


吉川英治の『宮本武蔵』は、爆発的な人気を得た小説だと言いますけど、

これ、そんなにいいかな?と思ってしまうんですよね。

時代小説だったら、山本周五郎とか、司馬遼太郎なんかのほうが、

面白いし読み応えがあると思うのです。

ところが、読み勧めていくうちに、

ふっと気がつくと、

思考が宮本武蔵風になっている自分がいることに気がつきます。

良いとぜんぜん思っていないのに、なぜかこう、

影響を受けているのですよ。

なにか、日本人のDNAに直接訴えかけるような何かがあるのかもしれません。


彼氏がパソコンに向かってチェスをするのを見ていても、


「身の丈六尺ほどか・・・。

 これほどの天凛がありながら、

 ・・・惜しいっ。

 身体の有利を確信するあまり、

 油断が背中にまで出てしまっている。

 これでは一流はとても立つまい」


とか思ってしまっている自分がいるのです。

あと、何も知らない無邪気な顔でご飯を食べている顔を見て、


「毛唐め、食っておる」


とかね。

自分が色々な登場人物になっているし、

色々な物事を判断する基準が、なんだか武蔵風になってしまうのです。


最近Mぴーが猫を飼い始めたのですが、

この猫があまり慣れていないというか、気の荒い猫で、

手を出すとひっかかれるし、突然襲い掛かってきたりするのです。

打ち解けるということがない猫で、ずっとよそよそしいし、

私はMぴーに、


「人を引っかいたら、すぐひっぱたいてどっちがボスかわからせなきゃ、

 躾なんてできないでしょ」


と悔し紛れに言ったりしていました。

この猫の事なんかでも今では、


「こやつも一介の兵法者。

 簡単にこうべを垂れていいはずがあろうか」


ということで納得してしまいそうな自分がいます。

小説『宮本武蔵』は侮れません。



神聖喜劇

先週、月曜日に学校に行ったきり、

火、水、木、金と学校を休んで、ずっとハルムスの小説を翻訳してました。

なんか、始めたら一刻も早く仕上げてHPにアップしたいという気持ちで一杯になってしまってね。

正直、オランダ語なんてどうでもよくなっていました。

この間の試験の成績も、ひどかったしねー。


そうしたら、一昨日、

「ずっと学校に来ていないようですが、来週の月曜日までに学校に現れなかった場合は除籍します」

ていう手紙が来ちゃった。

まあ、最近ずいぶんな勢いでサボっていましたから、

こういう手紙が来ても、全然おかしくないのですが、

来てみるとやっぱり、ヒヤリとしますね。

しかも、彼氏がその手紙を運んできて、

無邪気な顔で、

「一人で読める?読んであげようか?」と言って、

勝手に読み出してしまったのです。

内緒でサボっていたのが、一瞬で露見してしまいましたよ。


「ち・・違うの、これは!サボっていたわけではないの。

 これは、これは、学校側のミスだと思う!

 あそこの学校の手際のおかしさは有名だからさあ!」


などと、我ながら苦しい人でなしの言い訳をして、

その場逃れをしたわけですが、そんな私ももう三十路かと思うと、

切ない涙がこぼれます。

そしてその場逃れをした後は、

そんな手紙を送ってよこした学校を逆恨みして、

ポーイと手紙を投げ捨てた後、

またパソコンに向かいました。


翻訳しているときというのは、

いつでもパソコンに向かっているわけで、

難しかったりわからなかったりするときは、

とりあえずネットで調べます。

するといつの間にか、ネットサーフィンに移行してしまったりするわけですが。


そんななか、一昨日ぐらいの朝日新聞の記事に、

非常に気になるものがありました。


なんと、大西巨人原作の漫画『神聖喜劇』が、

日本漫画家協会賞・大賞を受賞したというのです。

(朝日新聞・5月11日 )

ええー!『神聖喜劇』って、漫画になってたのー!?

もうびっくり、びっくりですよ。

あの小説を、一体どうやって漫画にするというのだろう。

原作は、もう、漢文とか英文とか小説や論文の引用とか、

薀蓄の嵐でして、

特に中盤は引用が多すぎてかったるく、

それを全部飛ばして読むと、

大切なところまで飛ばしてしまって、話の筋すらわからなくなるという、

そのくらい薀蓄ばかりだったわけなのです。

でもねえ、それにもかかわらず、

『神聖喜劇』は、とても、とても面白い小説です。

3回くらい読みましたよ。

3巻までなら5回くらい読んだと思います。

3巻以上は私の頭脳がついていけないの(笑)。

高校生のときにこの小説と出会ったのですが、

その時は主人公の東堂太郎と、本気で結婚したいと思っていました。

少年漫画の主人公は、しばしば非常に肉体的に優れていて、

どんな悪でもふっとばすわけですが、

それを頭脳でやったのが『神聖喜劇』です。

超人的な頭脳、ですよ。

最高じゃありませんか。

私の母は非常なファザコンでして、

幼い頃から私は、

マルクス経済学者であった祖父が、

どれだけ素敵で、どれだけ頭が良く、

どれだけ人に好かれ、どれだけ良い人だったかということを、

繰り返し繰り返し聞いて育ちました。

私が生まれた頃にはもう死んでしまっていたので、

実際はどういう人だったのか、もう知りようもありませんが、

それでも私の心のなかには、

「明治・大正生まれのインテリは男として最高」


という動かしがたい観念が植えつけられているのです。

なにしろ、戦争がありましたからねえ。

あの時代に学生だった人は、

戦争で自分は死ぬんだろうなあと思いながら生きていますから、

とにかく色々な事を、文字通り、生死をかけて考えているのです。

自分の存在とか、国家とか、生命の意義とか、人生とか。

文学とか、音楽とか、絵画などの文化の摂取にも非常に貪欲だし、

哲学や思想を語るにしても、やっぱり重みと切実さがあるんですよね。

将来のためではなく、自己存在の証明のために勉強しているのです。

なんて素敵な殿方たちなのかしら。

そして私の濫読癖が、その観念を固定観念に助長させました。

まず、加藤周一『羊の歌』で、ホップ。

堀田善衛『若き日の詩人たちの肖像』でステップ。

そして、この大西巨人『神聖喜劇』でジャンプですよ。

『神聖喜劇』は、上の二冊と違い、

回顧録ではなくフィクションなので、

それだけに「戦中インテリ若者」の魅力が、

かつてない爆発を見せています。

もう頭が良すぎて、痛快至極。

しかも、「頭が良い」というのも、単に考え方とかではなくて、

主人公・東堂太郎の武器は、

記憶力

ですからね。

なんでもかんでも憶えちゃうの。

わかりやすい頭の良さですよねえ。

超おすすめの本です。

それにしても、

この「神聖喜劇」が、漫画になっているとは。

正直、ものすごく興味があります。

大賞を受賞したくらいだから、

やっぱり漫画として面白いんでしょうねえ?

実際、物語自体は、非常に漫画向きかもしれません。

一種の劇画のような感じですし。

読みたい、読みたい。

これはぜひ読まねばならん。

そう思って、Googleで検索してみたら。

おお!

まんが『神聖喜劇』は6巻までありまして、

一冊1480円

1480×6=8880円

消費税やら送料なんかを含めたら、軽く一万円越えですよ。


高いっ。

無職のヒモには、手が出ない値段であります。

もちろんね、質的に、

そのくらいはしてもしょうがないのかなっていう気もしますけどね。

あんな小説を漫画にするなんて、

並大抵の苦労じゃないでしょうから。

それにしても、買えないなあ・・・。

漫画に一万円は出せません。

でも読みたいなあ・・・・。

私、九月に日本に帰国しますので、

誰かこの『神聖喜劇』に興味のあるブルジョアの方、

もし良かったら連絡ください。

そして、九月に私に貸してください。

一気に読んで、すぐ返しますし。

もし誰も手を上げてくれなかったら、

しょうがないから、弟と漫画喫茶にでも行こうかな。

ところで、私は学校をさぼって、

小説を翻訳したのに、誰も読んでくれないのですよ。

一人見てくれた人はいるけれど、途中で切り上げてしまった模様です。

つまらないのかしら・・・・。

まあ、素人の翻訳ですから、致し方のないところだらけですけど。

でも、ぜひ皆さん、読んでみてください。

お願い(懇願+涙)。

そして感想を。感想を。

私は感想を求めているのです。

http://xapmcnosekai.tuzikaze.com/636%20syosetu%20rouba.html

お願い(涙+祈り)。

最高のおもちゃ

月曜日までの10日間、オランダ語学校はお休みでした。


ちょうど授業の進み方が早くて、どうにもならなくなりかけていたので、

10日前に私は決意も新たに、

この10日間、オランダ語を朝から晩まで勉強しようと心に決めました。


で、結論から言うと、

オランダ語の教科書、

1ページも開きませんでした。


あのですねえ、ものすごく面白い遊びをみつけてしまったのですよ。

世間ではもうすっかり廃れた遊びになりましたが、

面白くて面白くて、どうにもやめられないのです。

その名も、


ホームページ作成。


いやー、HP作成って、意外に簡単ですね。

こんなに簡単に出来るものだと知っていたら、

もっと早くに取り組んでいたのに。

ブログなんて、目にならないくらい面白いですよ。


知る人ぞ知るですが、

このブローグニックはもともと、

ハルムスと言う、ロシアの昔のアバンギャルド詩人の詩を、

翻訳して発表する場でした。

まあ、私が個人的にハルムスのファンなのです。

で、その翻訳が、今では結構な量、溜まっているんですよね。

それを、今回HPで一挙に公開することにしたのです。

データベースとしては貧弱ですが、

これまでハルムスの詩を目にする機会が日本人にはほとんど与えられていなかったので、

ちょうどいいのではないかと。


そして、私には母方の叔父のような、

そうでもないような、そんな微妙な人が知り合いにいるのですが、

その人がちょうど画家でして、

陰影のある、寂しいような毒々しいような、それでいて儚い夢のような、

そういう作風が、ハルムスによく似合っているような気がしたので、

久しぶりにメールを送って、

「HPに挿絵で使っていい?」

と聞いたところ、

「まあ好きに使ってよ。」

と返事が来たので、本当に好きなように使いました。

この絵がまた、良くってねえ。

思っていたより、遥かに良かった。

やっぱり朝おじちゃん、才能あるわ。


そんなわけで、私は今、

自分のHPに夢中です。

今、彼氏と自分のHP、どちらと結婚するかと言われたら、

まったく考えないで、

HP!と応えますよ。

そのくらい、恋に落ちています。


皆さん、ぜひ見てみてください。

HPの名前は

「ハルムス この奇妙な音」。


ハルムスと言えば、音の詩人ですからね。


そしてアドレスは・・・ばばーん!


http://xapmcnosekai.tuzikaze.com/


注目!注目!

今ハルムスが熱い!熱い!ぬるい!


・・・・あ、ごめんなさい、はしゃぎすぎてます?

だって、自分のHPがあまりに可愛いものだから。

この数日間、没頭してましたからねー。

食事さえつくらなかったものだから、

お腹をすかせたオランダ人が癇癪起こしてグチグチ私の悪口を言うのを、

さらに無視して没頭してましたから。

咳をしながらね(笑)。


まだ開設したてで、人が全然来ないので、

皆さん、どうかよろしく。













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