
コンタクトレンズ・NL
この間、コンタクトレンズを落としてしまって、
それ以来ずっと牛乳瓶の底のような眼鏡を使用していたのですが、
やっぱり安い眼鏡だけあって(それでも随分高かったけど)、
あまりよく見えないのですよ。
そこで一念発起して、
コンタクトレンズをこちらで買うことにしました。
どーん!(←意味なし)
先々週の土曜日に、彼氏と一緒にはじめて店に行き、
先週の土曜日に新レンズを受け取りました。
今回行ったのは、ロッテルダムセントラルにある、
わりと最近出来た大きなお店。
http://www.citylens.nl/
CitylensとCitybrilがあって、
Brilのほうは眼鏡屋さんです。
このコンタクトレンズ屋は、
ものすごく冨の香りがするところでしたね。
繁栄しているというか、
儲けている匂いがもうそこらかしこに漂っているのです。
天井の高い、広くて清潔な店内、
飲み放題のコーヒー・紅茶・ココア・チョコレート。
何故か電飾されている階段。
壁際のスタンドにはパソコンが3台も備え付けてあり、
どかーんと大きなテーブルには本や雑誌が置いてあります。
そこかしこに大きくて座り心地の良いソファ。
治療室も3つくらいあって、
その壁全体が、
近未来的な青い照明で照らされているのです。
とてもお洒落でした。
1階の受付はスルーして、
電飾の階段をあがって、2階の受付にいくと、
「予約はしましたか?」と聞かれました。
「いいえ」というと、「ちょっと時間が掛かるかもしれません」
と言われましたが、待ったのは15分程度でした。
はじめに若い女性がシステムや値段の説明をしてくれて、
そのあとになくしていないほうのコンタクトレンズを調べ、
眼鏡も調べ、
それから簡単な検査をしました。
それからあらためて眼科のお医者さんが目を見てくれるのです。
お医者さんは40才前後のハンサムなナイスガイでした。
黒い細身のパンツに、白いワイシャツ、黒いカシミアベスト。
そして髪にはウェーブなんてかかっています。
冬なのに、ちょっと日焼けしたりなんかして。
非常にお洒落かつカジュアルで、白衣も着ていませんし。
足に車輪がついている椅子に座って、
検査台と机の間を移動する時やなんかに、
シャーッ!と軽い音をたてて、
非常にシャープに移動するのです。
それも格好良かったですねえ。
格好悪いほどに格好良かったです。
その横に私の荷物やら自分の上着やらを山ほど抱えて、
ヨレヨレの格好をして、
壊れかけた眼鏡をかけた私の彼氏が、
内股で座っていたのですが、
こちらは格好良いほどに格好悪かったです。
その対比がねえ。
それにしても、コンタクト一枚つくるのに、
4つも5つも検査をするのです。
随分念入りなものだなあ。
なんて思っていたらね、
なんと検査代70ユーロ。
どーん!(←またしても)
検査代が70ユーロで、コンタクトレンズは110ユーロ。
しめて180ユーロです。
コンタクト1枚に。
180ユーロってどのくらい?3万円近いでしょ?
とんでもない話ですよ。
以前多摩センターの駅ビルの中の眼鏡屋でコンタクトを作った時、
安売り安売りと毎日ビラを配っている割には、
店内に入ると強制的に提携眼科に送り込まれ、
3800円だかの視力検査代金を払わなければ、
コンタクトを購入できない仕組みになっているうえに、
勧められるのは一番高いコンタクトばかり、
ビラにのっている「1枚5800円」とかの格安コンタクトは
「正直お勧めできません」と言われたことがありました。
私はこのコンタクト屋にかなり悪感情を抱きましてねえ。
ずいぶん長く怒っていたものですよ。
親兄弟はいうまでもなく、
隣近所や友人やバイト仲間にまで、
そこの悪口を言いふらしていました。
「あれはない!ビラもうっとおしい!
悪徳だ!」と断言して。
今考えると、ちょっと悪いことしちゃったな。
今ここで、オランダの眼鏡屋の悪徳っぷりを拝見するとね。
まあ、だからといって、
別に今でもあそこに好感情はもってませんけどね。
だけど180ユーロって・・・。
私は頭がクラクラしてきてしまいました。
この検査に保険はきくのかなあ?
私はおそるおそる彼氏の顔色を伺いました。
私はいま無職なものですから、
コンタクトレンズ代はこのオランダ人のお財布から出るのです。
別に結婚しているわけじゃなし、
親でもなければ子でもない、
何の縁もゆかりもないジャパニーズに、
そんな大金を払うことを、彼はどう思っているのかしら。
もし私が彼と同じ立場にいるとして、
突然コンタクト買うから180ユーロくれって言われたら、
忌々しさから気が狂うな。
けれど彼氏は当然のようにクレジットカードを出し、
ぴっぴと暗号を入力していました。
そのおとなしそうな首筋を眺めながら、
本当にこの人には足を向けて寝られないと思いました。
申し訳ないなあ、アリガトウゴザイマス・・・
心の中で手を合わせましたよ。
でもそんな口の端から、うっかり本性が出てしまい、
「この豪華な内装だってさー、
きっと私たちが払ったお金の大部分でさー」
と不平をタラタラ言っていたら、
「ぼくの払ったお金ね」
と訂正されました。
い、いやいや、わかってる。わかってるって!
コンタクト屋と眼鏡屋は出入り口は違うけれども、
内部で一緒になっているので、
ついでに彼氏と一緒に眼鏡もみました。
彼氏の眼鏡はもう15年以上使っているものです。
眼鏡ってそんなに保つんですね。
初めての眼鏡を、今に至るまで使っているそうです。
すごいなあ。
私なんてこの眼鏡、幾つめだろう?
しかも本を読む時だけかける、とか、そういう訳ではないんですよ。
起きている時はずっとその眼鏡をかけているのに。
彼氏は最初は
「えー・・・いいよ。帰ろうよ」とか
おずおずしていたのですが、
いざ試着を始めると意外と楽しかったらしく、
だんだんノリノリになっていきました。
写真を撮ったり。
それにしてもシティブリルって、
高い眼鏡ばっかりでした。
ディオールとか、プラダとか、ブランド物ばかり。
薄いペッタンコの鉄を面白おかしな形に型取りし、
それに赤だの緑だの派手な彩色を施してある、
玩具みたいな眼鏡があったので、
試しにかけてもらったら、
これが意外と似合っていました。
「似合う!似合う!これにしなよ!」と爆笑しながら値札を見たら、
380ユーロ。
買えないし。
やっぱりこれもブランドなのかしら・・・
それにしても、早くこっちで仕事が出来るようになりたいなあ。
380ユーロの眼鏡を、
しゃれで買ったりできるようになりたいわ。
それ以来ずっと牛乳瓶の底のような眼鏡を使用していたのですが、
やっぱり安い眼鏡だけあって(それでも随分高かったけど)、
あまりよく見えないのですよ。
そこで一念発起して、
コンタクトレンズをこちらで買うことにしました。
どーん!(←意味なし)
先々週の土曜日に、彼氏と一緒にはじめて店に行き、
先週の土曜日に新レンズを受け取りました。
今回行ったのは、ロッテルダムセントラルにある、
わりと最近出来た大きなお店。
http://www.citylens.nl/
CitylensとCitybrilがあって、
Brilのほうは眼鏡屋さんです。
このコンタクトレンズ屋は、
ものすごく冨の香りがするところでしたね。
繁栄しているというか、
儲けている匂いがもうそこらかしこに漂っているのです。
天井の高い、広くて清潔な店内、
飲み放題のコーヒー・紅茶・ココア・チョコレート。
何故か電飾されている階段。
壁際のスタンドにはパソコンが3台も備え付けてあり、
どかーんと大きなテーブルには本や雑誌が置いてあります。
そこかしこに大きくて座り心地の良いソファ。
治療室も3つくらいあって、
その壁全体が、
近未来的な青い照明で照らされているのです。
とてもお洒落でした。
1階の受付はスルーして、
電飾の階段をあがって、2階の受付にいくと、
「予約はしましたか?」と聞かれました。
「いいえ」というと、「ちょっと時間が掛かるかもしれません」
と言われましたが、待ったのは15分程度でした。
はじめに若い女性がシステムや値段の説明をしてくれて、
そのあとになくしていないほうのコンタクトレンズを調べ、
眼鏡も調べ、
それから簡単な検査をしました。
それからあらためて眼科のお医者さんが目を見てくれるのです。
お医者さんは40才前後のハンサムなナイスガイでした。
黒い細身のパンツに、白いワイシャツ、黒いカシミアベスト。
そして髪にはウェーブなんてかかっています。
冬なのに、ちょっと日焼けしたりなんかして。
非常にお洒落かつカジュアルで、白衣も着ていませんし。
足に車輪がついている椅子に座って、
検査台と机の間を移動する時やなんかに、
シャーッ!と軽い音をたてて、
非常にシャープに移動するのです。
それも格好良かったですねえ。
格好悪いほどに格好良かったです。
その横に私の荷物やら自分の上着やらを山ほど抱えて、
ヨレヨレの格好をして、
壊れかけた眼鏡をかけた私の彼氏が、
内股で座っていたのですが、
こちらは格好良いほどに格好悪かったです。
その対比がねえ。
それにしても、コンタクト一枚つくるのに、
4つも5つも検査をするのです。
随分念入りなものだなあ。
なんて思っていたらね、
なんと検査代70ユーロ。
どーん!(←またしても)
検査代が70ユーロで、コンタクトレンズは110ユーロ。
しめて180ユーロです。
コンタクト1枚に。
180ユーロってどのくらい?3万円近いでしょ?
とんでもない話ですよ。
以前多摩センターの駅ビルの中の眼鏡屋でコンタクトを作った時、
安売り安売りと毎日ビラを配っている割には、
店内に入ると強制的に提携眼科に送り込まれ、
3800円だかの視力検査代金を払わなければ、
コンタクトを購入できない仕組みになっているうえに、
勧められるのは一番高いコンタクトばかり、
ビラにのっている「1枚5800円」とかの格安コンタクトは
「正直お勧めできません」と言われたことがありました。
私はこのコンタクト屋にかなり悪感情を抱きましてねえ。
ずいぶん長く怒っていたものですよ。
親兄弟はいうまでもなく、
隣近所や友人やバイト仲間にまで、
そこの悪口を言いふらしていました。
「あれはない!ビラもうっとおしい!
悪徳だ!」と断言して。
今考えると、ちょっと悪いことしちゃったな。
今ここで、オランダの眼鏡屋の悪徳っぷりを拝見するとね。
まあ、だからといって、
別に今でもあそこに好感情はもってませんけどね。
だけど180ユーロって・・・。
私は頭がクラクラしてきてしまいました。
この検査に保険はきくのかなあ?
私はおそるおそる彼氏の顔色を伺いました。
私はいま無職なものですから、
コンタクトレンズ代はこのオランダ人のお財布から出るのです。
別に結婚しているわけじゃなし、
親でもなければ子でもない、
何の縁もゆかりもないジャパニーズに、
そんな大金を払うことを、彼はどう思っているのかしら。
もし私が彼と同じ立場にいるとして、
突然コンタクト買うから180ユーロくれって言われたら、
忌々しさから気が狂うな。
けれど彼氏は当然のようにクレジットカードを出し、
ぴっぴと暗号を入力していました。
そのおとなしそうな首筋を眺めながら、
本当にこの人には足を向けて寝られないと思いました。
申し訳ないなあ、アリガトウゴザイマス・・・
心の中で手を合わせましたよ。
でもそんな口の端から、うっかり本性が出てしまい、
「この豪華な内装だってさー、
きっと私たちが払ったお金の大部分でさー」
と不平をタラタラ言っていたら、
「ぼくの払ったお金ね」
と訂正されました。
い、いやいや、わかってる。わかってるって!
コンタクト屋と眼鏡屋は出入り口は違うけれども、
内部で一緒になっているので、
ついでに彼氏と一緒に眼鏡もみました。
彼氏の眼鏡はもう15年以上使っているものです。
眼鏡ってそんなに保つんですね。
初めての眼鏡を、今に至るまで使っているそうです。
すごいなあ。
私なんてこの眼鏡、幾つめだろう?
しかも本を読む時だけかける、とか、そういう訳ではないんですよ。
起きている時はずっとその眼鏡をかけているのに。
彼氏は最初は
「えー・・・いいよ。帰ろうよ」とか
おずおずしていたのですが、
いざ試着を始めると意外と楽しかったらしく、
だんだんノリノリになっていきました。
写真を撮ったり。
それにしてもシティブリルって、
高い眼鏡ばっかりでした。
ディオールとか、プラダとか、ブランド物ばかり。
薄いペッタンコの鉄を面白おかしな形に型取りし、
それに赤だの緑だの派手な彩色を施してある、
玩具みたいな眼鏡があったので、
試しにかけてもらったら、
これが意外と似合っていました。
「似合う!似合う!これにしなよ!」と爆笑しながら値札を見たら、
380ユーロ。
買えないし。
やっぱりこれもブランドなのかしら・・・
それにしても、早くこっちで仕事が出来るようになりたいなあ。
380ユーロの眼鏡を、
しゃれで買ったりできるようになりたいわ。
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