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言葉もない

オランダについてから、一週間がたちました。
みなさん、私は元気です。
ていうか、暇です。
私を養うために、毎日健気に仕事に向かうオランダ人を横目に見ながら、
食っちゃ寝、食っちゃ寝の日々。
ロッテルダムは今朝、濃い霧でした。
窓の外がもやもやと真っ白に曇って、
窓の外に何も見えなかったので、
オランダ人を送り出した後、また寝ちゃった。
そのくらいうたたねの日々です。
しあわせだなあ・・・・

一昨日くらいに、偶然彼氏のCDコレクションの中から、
netslovというロシアのバンドのCDを見つけて、
そのなかの33-3/1という曲が
すっかり気に入ったものだから、
チェスをやりながらそればかり何度も何度も聞いています。

http://www.zvuki.ru/T/P/30913/28/1
ここで試聴ができます。

netslovというのは、「無言」とか、「言葉もない」みたいな意味です。
面白いグループ名ですよね。

で、名曲「33-3/1」ですが、
皆さんにこの曲を深く味わってもらおうと、訳してみました。
まあ、そのくらい暇だってことなんですけどね。
ぜひ試聴してみてほしいですね。
あ、オベリウで買えるかもしれませんよ。

http://www2.tokai.or.jp/oberiu/

netslov - 33 3/1

おれたちは黙って 黙っていた こんなにも長く
- おれたちの横を川が流れた
おれたちは立ち尽くし 音に耳をすませた 
- 音は遠くから聞こえた
幾年も 1隻の船もなく 一人の釣り人もいない
ただ黒く 冷たい水、 水は深かった

33と3分の1- 天空の嵐の目のなか
人生の時間はぐるぐると流れる ー これは見ものだ
33と3分の1-ひっきりなしに電話番号も変わる
愛した人の顔さえ 記憶から薄れてゆく 
- それを惜しむのは愚かなことなんだろう

33と3分の1-1段目は役目を終えて燃えた
もう地上ではなく だけどまだ空じゃない 
- 33と3分の1
目を閉じた、 1秒前、 そのとき俺は8つか9つ
誰もが3時間ごとにギターを弾いたし 
どの部屋にも詩人が住んでいたもんだ

おれたちは黙って 黙っていた かくも長く
- おれたちの横を川が流れた
おれたちは立ち尽くし 音に耳をすませた 
- 音は遠くから聞こえた
幾年も 1隻の船もなく 一人の釣り人もいない
ただ黒く 冷たい水、 水は深かった

3分の1と33年は 豪華なフライトみたいに進む
やつらと一緒なのは誰だ、おれじゃないだろうな?
写真があまりにもはっきりしなくて
33と3分の1 -そうだね、足も気にせず走ってきた
落ちたやつもいるし 果たせなかったやつもいる
旋回したかったのに 焼けてしまったわけだ

おれたちは黙って 黙っていた もうずっと
- おれたちの横を川が流れた
おれたちは立ち尽くし 音に耳をすませた 
- 音は遠くから聞こえた
幾年も 1隻の船もなく 一人の釣り人もいない
ただ黒く 冷たい水、 水は深かった



この曲ねえ、音楽的にはヒップホップなんですよ。
多分。レビューにそう書いてありましたし。
だけど、妙に重いでしょう?
歌も、ヒップホップなのに、どこまでも「ロシアの歌」なのですよ。
これが民族の重さというべきか!
ヒップホップというスタイルを採用しながらも、
ヒップにもホップにもなっていないのです。
妙にリズミカルだなと思ったら、あ、これヒップホップだ!みたいな。
すぐにはわからないんですよね。
音楽がスタイルに従属していないわけです。
すばらしい。
声もまた、渋いしねえー。
いや、かっこいいですよ。
お勧めですね。

・・・さて。また寝ようかな。
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外出

いやー・・・
明日出発なのですけど、
もうやる気なくってねー。

そういえば最近うちの弟が『ベルセルク』という漫画を貸してくれました。
私、漫画ってここ数年の間に本当に読まなくなったんですけど、
久しぶりに読んだらこれが面白くって、一気に26巻まで読みました。
何故26巻かというと、
弟らしく、コレクションは26巻で途絶えているのです。
なんか、つまんなくなっちゃったんですって。
兄は生粋のコレクターですから、
もし集めるとなったら必ず最後まで集めるのですけど、
弟はつまらなくなると途中でやめるのです。
ぽいっとね。
私は私で、最初から一切何も集めませんし。
同じ腹から生まれた兄弟でも随分違うものです。

だけど『ベルセルク』は面白くって、
先がどうしても知りたかったものだから、
27巻から29巻までブックオフで買って、
弟のコレクションに勝手に追加しました。
だけど、あんまり喜んでくれなかったな。
「おれの中ではもう終わってるから」ですって。
なによ!私の中では始まったばかりよ!

だけど、25巻前後でつまらなくなって、
26巻でやめたというのは、やっぱりさすが私の弟。
ガッツが呪いでものすごく強くなった鎧兜を着て、
グリフィスがなんか神様みたいになっちゃって、
人間離れが甚だしくなってくるのが25巻前後なんですけど、
やっぱり私もつまらなくなっちゃいました。
強いのはいいけど、その強さの理由が、
今までみたいに素振りを1000回してるからとかじゃなくて、
「魔法のよろいを着たから・・・」とかなっちゃうとねえ。
他力本願も『ドラえもん』くらい徹底して、
それがテーマみたいになってしまえばいっそ爽やかですけど、
なんだか『ベルセルク』の場合は、
スーパーサイヤ人が出てきてからの『ドラゴンボール』を思い出させて、
いやな予感です。

大体ねえ、主人公のガッツには、
キャスカというガールフレンドがいるんですけど、
それが魔物みたいになったグリフィスに犯されてしまうのです。
ガッツとグリフィスは親友だったので、
ガッツはもうそれがトラウマになっているのですけどね。
そして、キャスカというその色黒のガッツの彼女は、
月足らずの、ヒデブみたいな顔をした子供を産むんですけど、
その子が、ある日突然グリフィスになっちゃうんですよ。

・・・ええッ?子が父に?

と思いませんか?
私は思いました。
グリフィスに似た子供、というわけではないのですよ!
グリフィスそのものになってしまうのです。
これにはがっかりしましたねえ。
どんな子供になるんだろうって、すごく、すごく期待したのに。
ダミアンのすごいのみたいのかなあとか。

27巻くらいになると、
魔法使いの弟子が出てきて、
その魔女使いの女の子が、魔女狩りを率先してやっていた女の子に、
魔法を教え始めるのです。
で、これがねえ、面白いのですよ。
どういう具合だか、
ペテルブルグの演劇学校の一番最初の授業と、
そっくり同じ始まり方をするのです。
スタニスラフスキーシステムなのですよ!!!!

まずりんごを手にもって、
よくりんごを眺めた後、
目をつぶってもりんごがありありと目の前に浮かんでくるように、
しかも想像というのではなくて、
真実のものとして、目の前に見えないりんごを感じて、
その存在を実感として信じられるようになる訓練をするのです。
しかも、りんご。
ペテルブルグの演劇学校では、俳優修行の最初の1歩は必ずりんごなのです。
伝統です。
理論的にも、読む限り、方向性は同じですしねえ。

作者の人は、やっぱりあれかしら、
スタニスラフスキーを参考にして、
魔術修行の体系を創作したのかしら?

そんなことを思いつつ。

明日はオランダに出発ですよ。
さらば日本。
なんて、本当に実感ないですけどね。
コンビ二に行くような感覚です。
行ってからまたびっくりしてぼんやりしてしまうのだろうか。
あ、もうすぐ午前2時ですよ。
明日6時起きなのに、何やってんだ(笑)
『ベルセルク』なんてどうでもいいのにー。

X-men3

今日はオランダ行きに備えて美容院に行ってきました。
やっぱり、年は取っても女の子ですからね。
彼氏に会いに行くときは、綺麗でいなくちゃね。

なんてことも思いつつ、髪の毛にパーマをかけたのです。
今まではショートボブみたいな髪型だったのですが、
それにパーマをあてて、
これから伸ばしていくにあたって、あんまり面倒でないように。
クルクル髪をカールさせたら、
気持ちもずっと軽くなるんじゃないかしら。

なんて思って、駅前で割引券配っていた美容院に、そのまま入りました。
行きつけのところじゃなくて。
まあ、ちょっとそこでも気分を換えてみたかったのです。

ところがねえ。
・・・ジョキジョキジョキジョキ。
ものすごい切られましてねえ。
私、ウルフとか、ああいう流行の無造作な感じは嫌いなんですが、
そういう感じになりました。
今風ですけどね。
キライなんですよ。今風は。
切られちゃってから言い出したもんだから、
美容師さんは「面倒くせーなーこいつ」と思ったと思うんですよね。
だけど、言わずにいられないじゃないですか!

そしてパーマをあてたわけですが、
思ったのと全然違う感じに出来上がりました。
まあねえ、パーマをあてるにはちょっと短いなって長さだったので、
おかしな具合になるかもしれないと覚悟はしていたのですが、
こんな風に出来上がるとは。

俗にいう、無変化というやつです。

いや、本当に。
まったくパーマの痕跡がみられないんですよ。
帰宅した後、母親が「おかえりー」と言ってまっすぐ私を見ましたが、
まったく何も気がつきませんでしたからねえ。
「あら?髪型かえた?」とか、普通はあるじゃないですか。
まったく何もリアクションなし。
寂しくなって、「パーマかけたんだよ」といったら、
「え?どこに?」だって。
・・・・キィイィィイイイ!

これ以上かけなおす時間はないし、
もうガックリきてしまいました。
美容師さんは若くてハンサムで、感じのいい愛想のいい人でしたが、
だからそれほど怒りはないのですが、
多分もうあそこへは行かないな!

それで、やけくそでX-menを観にいったのです。
多摩マイカルのレイトショーに。
この間ここでスーパーマンを観ましたっけ。
その前にはスパイダーマンを観たこともあります。
私の弟はこれ系統はバカにして一切見ないのですが、
私は好きですねえ。好きです。

X-menの最初の映画を観たのはモスクワでした。
当時、私には大好きで、友達になりたくてたまらなかった女の子がいました。
ポーランド人で、アーニャという子。
私よりも1つか2つ年上だったと思いますが、
15くらい年上のように思えました。
とにかくイワン雷帝の剣みたいに頭の切れる子なんですよ。
面白くて、堂々としていて、正直で、ユーモアがあって、
度胸があって、情に厚くて、とにかくもう、最高の女の子でしたね。
山のように太っていて背も高いから、
隣に並ぶと自分がまるで蚊トンボみたいな気がしたものです。
向こうからアーニャがノシノシ歩いてくると、
本当に格好いいんですよ。威風堂々というか。
そうして、顔立ちも本当に感じが良くて、
いかにも頭の良さそうな笑い方をするのです。

アーニャはクラコフの出身で、
クラコフには世界で一番古い大学があるそうなんですが、
彼女はそこの大学院生でした。
彼女の父親はロシア人だったそうで、ロシア語はネイティブみたいでしたね。
私はその頃ロシア語は全然うまくなくて(今も別にうまくないですが)、
彼女がポーランド人の友達たちとゲラゲラ笑いながら話していたりすると、
まったくなにも理解できなくて、
随分切ない思いをしたものです。

で、彼女と一緒に、このX-men1を観にいったわけなのです。
私たちはモスクワのプーシキン大学というところにいたわけですが、
そこから徒歩で8分くらいのところに、映画館があったのです。
アメリカ式の、かなり良い映画館でしたけど。
前日に勇気を出してアーニャを映画に誘ったら、
「だったら、朝一番がいい。安いから」とアーニャは言うのです。
ロシアの映画館は、日本の映画館と違って、
時間によって料金が違うのです。
朝だと夜の半分くらい。
たしか、最初の回は10時だったと思うんですけど。

ところが9時40分に寮の正面玄関で待ち合わせしていたのに、
45分になっても、50分になっても出てこないんですよ。
心配になって、アーニャの部屋まで走っていって、
どんどんドアを叩いたら、
酔いつぶれて寝膨れたような顔になっているアーニャが出てきたのです。
「あ、ごめん、今から支度するから1分頂戴・・・」
とかすれた声で言われましたが、
女の子にまさか寝起きから本当に1分で外に飛び出させるわけにも行かず、
どうせ間にあわないから、次の機会にしましょうよ。
と提案したのです。

「いやいや。そう言ったもんでもないよ」
とアーニャは持ち前の賢い爺さんみたいな口調で言うと、
寝たままの格好の上にぱっと長いコートを羽織って、
どすどすと駆け出したのです。
私はちょっと考えて、後を追いました。
私は人生のなかで数えるほどしか急いだことはないんですけどね。
アーニャが走りたいんだったら、仕方ないじゃないですか。

それで8分の道のり、普段だったら12、3分くらいかけて歩く道を、
本当に5分でつきましたよ。
息がぜいぜい切れている上に、予告編を見逃しましたが。
X-menを観るために自分があんなに必死に走れるとは、正直驚きました。
なにもかもアーニャのためですよ。
気に入られたかったんですよねえー
惚れ込んでいたもんですから。

映画の間は、四六時中、
アーニャがX-menをどう思うだろうかと気にしていました。
本当はね、アーニャはそんな、X-menとか観るような女じゃないわけです。
ドム・ハンジョンコヴァという、古くて味のある、
質の高いコアなロシア映画ばかりやっている映画館がお気に入りでねえ。
その当時、『彼の妻の日記』とかいう、
亡命後のブーニンの生活を描いた映画が公開されていて、
「最高だった」という感想を漏らしておりました。
そう、アーニャはねえ、芸術のわかる女なのです。
私はこの映画、訳がわからなかったし、
ブーニンも愛人も妻も全員がいけ好かないと思っただけだったのですが。

X-menが始まって5分で、
その事実(アーニャ=芸術のわかる女)が私の意識を占領しました。
狼男や蛇女なんかのミュータントたちが、
なにやら人間離れしていてすごいけど安っぽいことをするたびに、
ちらちらアーニャを気にして、
これを一体どう思ってんのかしら。
なんて考えてしまってね。
私は大好きなんですけどね。
目がピカーッと光ったり。
空飛んだり、体が青かったり。すごいじゃないですか!

私はそりゃもう、楽しみましたよ。
だけどやっぱり、ブーニンとは違いますからねー・・・。
映画そのものは楽しみつつ、アーニャの様子を横目でずっと伺って、
X-menやその敵たちが子供っぽいことをやらかす度に、
「もっと内面を追求してくれたらいいのに・・・」
とハラハラしていたわけなのです。
子供を見守る母親の気分というか。
なにしろ、誘ったの私ですからね。

観ている間中、
頭の中でこの映画に誘った言い訳をずっと練っていたわけなんですが、
言葉の壁の悲しさか、終わったあとに、
「良い映画だったね?」と口走ってしまいました。
アーニャは優しく、
「そうだね。これはまあ、ハリウッド映画で、こういうもんだよね」
と、なんだかわかったようなわからないような返事をくれました。
いやあ、今は昔の出来事ですよ。

だけど、それからペテルブルグで2を観て、
今回日本で3も観て、
全部それなりに楽しいですよね。
今回は、悪の爺さんの格好がヤバかったー。
いろんな意味で、良い意味でも悪い意味でもヤバかったですよ。
あのヘルメットとか。カオスですよ。
出てくるたびに、ちょっと笑っちゃった。
いや、好きですけどね。

会食

今日はヘンリー・ヤマト6世博士と奥様、
テンペラ画家の先生とその先生のイタリア人の彼氏と会食でした。
もうすぐオランダに行っちゃうから、ということで、
お別れ会。

ヘンリーさんは精神科医でありつつ、
私の昔いた劇団の演出家だった人で、
今はクリニックの院長先生。
今日は青地に桜の花が散っている、
やけに派手なアロハを着ていました。
乾電池のなかでは際立ってきちんとした人でしたが、
アロハに身を包まれているとなにやらチンピラ風で、
怪し気だったなあ。
最初、流山児さんが来たのかと思っちゃいましたよ。
こんな風ですが、ちゃんと精神医学に関する著書もあるのです。
ヘンリー博士の書く本は、大体みんな子供の病気がテーマで、
わかりやすくて、重いテーマでもすらすら読めるのです。

http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/051014.html これとか。

しばらく会っていなかったのだけれど、
このヘンリー博士にはいろいろご恩がありまして、
そのひとつは、
昔、文化庁の在外派遣の推薦文を書いてもらったということです。
その推薦文ったら、すごいんですよ。
「久保遥は私の芝居を含め、研修生の頃から4本の芝居に出演し、
そのすべてで主役を務めました」
とか書いてあるの(笑)
ほとんどが群像劇だったのに、ヤマトさんたら。
もうべた褒めしているのです。
あんなに一生懸命褒め称えられたことは初めてだったものだから、
未だにヤマトさんの顔を見ると、
あの推薦文を読んだときの、
嬉し笑いをこらえきれない気持ちが蘇ってくるのです。
大体あの推薦文のおかげで、文化庁一発で通りましたしね。
なかなかないことですよ。

今日はヤマトさん、仕事帰りだったものだから、
疲労の極地に達してこっくりこっくり船漕いでましたけどね(笑)
外国人みたいにきれいで優雅な奥さんのシマさんが、
軽く揺さぶっていたけれど、どうにもこうにも。
だけどなんとなく名残惜しくて、
ずるずると長居をしてしまったのですけど。

奥さんのシマさんとテンペラ画の先生のトクマルさんは、
以前私がオランダにいるとき、
私の家(ていうか、彼氏の家?まあまあ、同じことだから)に泊まったことがあるのです。
トクマルさんは、イタリアにずっと住んでいて、
そのイタリアからの帰りにオランダに寄ったそうで。
美術館に一緒に行ったら解説をしてくれて、
それがさすがに面白くて、ラッキーでした。
餅は餅屋というべきか。
イタリア人の彼氏も、ハンサムでしたねえ。
ヘンリー博士が、居眠りからちょっと覚醒したときに、
「あっ!セイン・カミュだ!セイン・カミュに似てるんだよ!」
と突然口走ったのですが、
そう言われてみればそっくり!
博士はそれで10分ほど興奮を持続させて、また眠りに落ちました(笑)。


今度またロッテルダムに遊びに来てください、
ああ行くよ、
と約束しあって、別れてきた訳なのでした。
友よ、いざさらば、また会う日まで!

ところで今、『家なき子』を読んでいます。
この世に生まれないで欲しかった、あのクソテレビドラマのことじゃないですよ。
マロの書いた、文学作品です。
最高ですね。最高ですよ。
帰り道で読み終わったけれど、明日もう一度読むと思います。
京王線のなかで、ぐうっと涙をこらえましたよ、私は。

ライブ ライブ

突然ですが、今月の19日から、
オランダに引っ越します。
理由?
そこにオランダがあるからです。

まあ、このブログは続けていきますけれども。

そんなことはまあいいとして、
16日に弟のライブがあるのですよ。
弟が企画した、弟の、弟による、弟のためのライブがあるのです。
本当は15日に出発しようと思っていたから、
ああ、観られないなあと残念に思っていたところ、
15日の飛行機の切符が高すぎて手が出なくて、
19日に変更。
禍福はあざなえる縄の如しといいますが、
その通りですね。
おかげで弟のライブが観られます。
ウラー!

ところでこのライブに、皆さんいらしてみてはいかがでしょうか?

おそらく、インディーバンドの出演する、
小さなライブハウスなどにはいらしたことのない方が大半なのではないかと思います。
私の知人友人は揃いも揃って上品なかたばかりですからねえ。
どうぞ、どうぞ、後学のために。
そしてどうぞ、どうぞ、私と別れを惜しむために。
まあ、どうせ私は酔っ払ってると思いますけどね。
独りで行くと思うので、
誰かおしゃべりしてくれる人がくると大変ありがたいです。

場所は、東高円寺UFOクラブというところ。

http://www.ufoclub.jp/

私はこのライブハウスは初めてなのですが、
皆さん知ってます?
兄がやっぱりパンクバンドをやっていて、
いろいろなところでライブをするんですが、
いっつも汚くて怖いんですよねー。
兄弟が音楽をやっていなかったら、
絶対に行かなかった場所だなっていつも思うのです。
面白いもんですよね。

出演バンドは

・ソングママムーン
・箱庭の室内楽
・UMIFUCK
・赤い疑惑
・DIEGO

です。
19時スタートで、チケット代はドリンク代とあわせて、

・・・あれ?いくらなんだろう?
でも、多分1500円くらいのはず。
そんなに高くないと思うんですよ。
前売りだったらちょっと安くなるのかな。
それも謎だけど、万が一のために、
行こうかなと思っている方は、事前に連絡をください。

弟はねえ、私に似てましたよ。子供の頃。
最近はめっきり違う顔になりましたが。
痩せて、頬骨が出てきてしまってねえ。
小さな頃は有名な美少年でした。家族のあいだでだけですが。
不思議と家族以外で彼を美少年だという人はいませんでしたが、
いや、いや。どうしてどうして。
私にそっくりでしたからねえ。

まあそんなことはどうでもいいですが、
夏の終わりの一夜を是非一緒に楽しみましょうよ!



鳩と鴉

昨日、多摩センターの駅前で、
鴉が鳩を食べているのをみました。
鳩の羽がそこらじゅうに飛び散って、
鴉が鳩の上にのしかかってムシャムシャやっているわけです。
恐ろしい光景でしたよ、実際!

私は海外で歩いているときには目をギラギラさせて歩いていますが、
日本ではいつもぼんやり夢見心地ですから、
すぐ近くに行くまで気がつかなくて。
気がついたときには、
鳩の内臓を食らう鴉を至近距離で直視してしまいました。
もう少しで踏んじゃうところでしたよ。危ない、危ない!

もう、心臓がドキドキしてねえ。

多摩センターでカラスが鳩をハントしているのを見るのは、
実は初めてではありません。
実に二度目の体験です。

昔、駅前でそうじの早朝バイトをしており、
同僚のおばさんと二人でタラタラ外回りをしていた時のことです。
目の前で鴉が鳩をガブリッとくわえて、
地面に引き倒したのです。
その時のカラスもやはり巨大でしたから、
私は自分も食われてしまうのではないかという恐怖で、
おろおろと立ち尽くしてしまったものです。
ところがその時、突然横のおばさん(私の同僚)が、
「あれえ!何すんだよう!こいつめ!あっち行け!」
と頓狂な声を上げまして、丸腰のまま鴉に突っ込んでいったのです!
私のそのときの気持ちは、
まるでピストルピーターを見つめる子供のようなものでしたよ。
瞬間的に崇拝しましたね。

カラスもこの唐突な攻撃には驚いたようで、
あっという間に飛び去っていったのですが、
階段のところに押し倒された鳩は、身動きひとつしません。
そのまま様子を伺っていても、ピクリとも動かないのです。

尊敬すべき同僚のおばさんは、
カラスを追い払うと、ちらりと鳩に目をやり、
「ありゃあ、でもこりゃダメだねえ。死んじゃった」
とため息をつきました。

いやあ、私は途方にくれましたねえ。
その時の私の仕事は、先ほども言いましたが、
清掃。しかも外回りの清掃。
つまりねえ、どう考えても、
鳩の死体を片付けるのは、私たちの役なのです。

一言で片付けるといってもどうしますか。
血を流してビクビク痙攣しているハトを目の前にして、
どうしますか。
生易しいヒューマニズムじゃ解決のつかない問題ですよ。

「それじゃあ、ちょっとあなた、ハト持って」
そう先輩おばさんに言われたらどうしようかと、
本気で悩みました。
私、日本人の一員として、
先輩に無理無体を言われても、
「ソレはあんたが勝手にやってください」とは言えないんですよね。

ところがね。
そのおばさんときたら。
つかつかとハトに近寄っていって、
素手で鳩をむんずと掴み、
「大丈夫?大丈夫?・・・もうダメだねえ」
と言って、そっと振ったりしているのです。
おばさんの手の揺れにしたがって、
鳩の首がカクカクしているのを目にして、
背中が総毛立つのがわかりました。
そしておばさんったら、
手についた鳩の血をこっちに見せて
「血が出てるよ。かわいそうだねえ」
としみじみ言ったりしたのです。
必死で平静を装いながら、
「ええ、そうですね。ひどいカラスですね」
と返事をしながらも、おばさんが鳩を手に持っているうちは、
2メートルの距離を保ち続けましたね。
いや、無理ですよ、無理。
情けないのはわかってますけど、絶対に無理ですよ。

おばさんは、近くの花壇に穴を掘るときも、
私に鳩をちょっと持ってろとは決して言わず、
(私はそのことで今に至るまでずっと感謝しているのですが)、
つつましやかな、厳かともいえる立派な態度で
さっさと鳩を葬りました。
それから、
明るい、またも頓狂な声で、
「でもさあ、穴が浅いからさあ、
 子供が「これなんだ」って掘り出してビックリしたら面白いね!」
と言って、
げらげら笑い出したので、またしても私は、
お、・・・大きい・・・
と思ったのでした。
この人にはとても敵わない。
身体的にそう思えた人に出会ったのは、初めてでしたね。
いまだにそのおばさんは私の心の中でピストル・ピーターですよ。

いやあ、色々なことがありますねえ。人生には。

それにしても、
多摩センターって駅の近くはわりと近代的な、
整然とした計画都市なんですけど、
やっぱりもともと山だったところだけあって、
まだ動物たちも、
食うか食われるかの山の掟と伝統にしたがって生きているんですねえ。
もともと住んでいた世田谷にも、鳩もカラスもいましたが、
食ったり食われたりするところなんか観たことありませんからね。
子供を育てるにはいい環境ですよ、全く。
死ぬとはどういうことか、自然とはどういうことか。
子供たちはじっくり観察するといいんですよ。
私はちょっとごめんこうむりたいけれども!

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Kachika

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