スーパーマン・リターンズ

緊張に満ちた、大忙しの日々が終わって、
私がまず一番初めにしたことといえば、
多摩マイカルのレイトショーに
『スーパーマン・リターンズ』を観にいくことでした。

http://wwws.warnerbros.co.jp/supermanreturns/

いやぁ、観たかったんですよね。ずっと、ずっと。
私の好みをよく知っている弟が、
「今度のスーパーマンはすごいハンサムだから、
 遥は絶対好きだよ」
と断言したのです。
私の弟がそう言うって事は、
おそらくそうであろうって事な訳ですが、
映画の予告編などで新スーパーマンのお顔を拝見して、
「ああ、私は絶対好きだな」と確信を持ちました。
それで封切になるのをずっと待っていたのですが、
仕事が始まって、映画どころじゃなくなってしまってねえ。

この間、たまたま買ったニューズウィークに、
監督のブライアン・シンガーのインタビューが出ていました。
で、そのなかで耳寄りな情報をつかみまして。
インタビュアーとの一問一答のなかで、こんな問答があったのです。

NW ― ロサンゼルスタイムス紙などはあなたが「同性愛者であることを隠さない」と書き、『スーパーマン』はゲイの観客にアピールする映画だと分析している。

BS(沈黙のあと)私生活の話はしたくない。でも、これだけは断言できる。『スーパーマン』は今まで僕が作ったなかでも最もヘテロセクシュアルな映画だ。

つまり、スーパーマンの監督はゲイなのです!

これはね、なんでもないことのようでいて、
実はすごい、色々なことがはっきり見えてくる、
そのおおもとになるような情報ですよ。

やっぱりねえ、
完璧な男とか、理想の男とかって言うものについて、
はっきりとした美学をもっている人からでなくちゃ、
あんなにハンサムなスーパーマンは生まれませんよ。
男の見た目について、その重要性について、
男の美しさに対する繊細な趣味について、
女以上のマスターがいるとするならば、
それはゲイでしょう!!

なぜスーパーマンの顔や体はCGで修正されているの?
なぜ『スーパーマン』のテーマがロイスとの恋をすっ飛ばして、いきなり父と子の絆なの?
なぜロイスの夫はあんなにいい奴なの?

そんな、そこはかとない疑問が一気に解消するわけですよ。
なああるほどねえ。
なあ・あ・あ・あるほどねえ!

まあそんなことはどうでもいいことですが。

『スーパーマン・リターンズ』は最初の惑星たちのシーンが、
まあ素敵でねえ。
ものすごい格好良いスタートだと思いました。
スーパーマンも、ハンサムすぎてかえって異星人な感じがよかったです。
というか、あれくらいハンサムだったら、もうどうでもいいですよね。
ほかの事は。
それでいて、バカっぽくもないし、
知的な上品さをちゃんと維持しているというのは、
やはりあの監督が、ちゃんとどこを押さえるかわかっているからですよ。
マスチェルですね。マスチェルストヴォですよ。

今回は私、まったくもって恋が足りないと思ったのですが、
まあソレは、色々考えれば仕方ないですよね。
そんな物足りなさを別とすれば、面白かったです。
続編もできるといいな。
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終わったー

仕事がやっと一段落。
昨日は特に何をしたっていうわけでもないのですが、
とりあえずギャラも頂き、
やっと『終わった』という感じになりました。

それにしても2週間の間、
皆さんよく頑張ったなあと思います。
今回は参加者の面々が非常に面白くて、
勉強熱心ないい方達ばかりでした。
一緒に毎日過ごしていてすがすがしかったです。
もっと期間が長かったら、
誰かと結婚したり、親友になったり、家族ぐるみの付き合いをしたり、
一緒に芝居作ったり、
できただろうなあ・・・という空想が広がるくらい、
いい雰囲気のワークショップでした。

私はこういう講義みたいなものの通訳についたのは初めてだったので、
至らない点は山ほどあったのですが、
参加者の方には随分支えてもらいました。
いつも怖い、何か気に入らないような顔をして聴いている人が、
しどろもどろになってしまった授業のあとに寄ってきて、
「いや、全然大丈夫だよ。
 こういう通訳が難しいのはわかってるし、
 言ってることもわかったよ」と言ってくれたり。
こういうことが何度もあって、それでやっと続けられた感じでした。
まあ、情けないですけどねえ。

あと、天才・上世博及通訳の仕事ぶりを拝見できたのも収穫でした。

http://www4.zero.ad.jp/hirokmj/

上世さんってすごいんですよ。
もうねえ、演劇関係の通訳させたら追随できる人はいないんじゃないだろうか!
まあ、この仕事では私のサブだったわけですけどね。
10年くらい経ったら、
「あの上世くんも、昔は私のアシストでねえ・・・」
と吹聴しようと思います。

普通自分よりうまい他の通訳が自分の通訳現場をみていると、
緊張で「こいつ、出て行けよ」的なことを思うわけですが、
上世さんは優しい人で、全然押しつけがましくないから、
むしろ授業をみていてくれると安心でした。
でねえ、チャッチャッと助けてくれるわけです。
辞書・文法書・及び経験豊富な先輩通訳として、大変重宝しました。
本当に有能な人でしたねえ。
こういうワークショップがまたあるとして、
通訳は誰がいいだろうかと相談されたら、
私はまず上世さんを推しますね。
まあ、何度も言いますが、
彼、私のサブ通訳だったんですけどね。
それを忘れちゃいけないんですけどね!

そういえば、演出者協会主催のワークショップだったわけですが、
演出者協会の海外部の人達って、
なんだか面白い人達でした。
もう、一緒にいると、ずっと笑っちゃうみたいな。
制作方面で中心になって働いている若い二人は、
私とだいたい同い年くらいだったので、
同級生みたいな、気の置けない感じで楽しかったですね。
おじさんたちも最高だし。
一人ひとりだとそれほどのことはないのですが、
演劇評論家の村井さんを加えて集まったりしたら、
もう本当に面白くてくだらなくて、
爆笑に次ぐ爆笑。
それでいてみんなインテリで、どこか上品なのです。
いやあ、いいところでしたよ。
演出者協会って。

というわけで、総括すると、
能力的にすごくいい仕事が出来たわけではないけれど、
仕事自体は最高にいい仕事だったといえます。
経験という面では、計り知れないほどの財産をもらいました。
この仕事に誘ってくださった某演劇評論家のかたに、
あらためてハグしたうえで投げキッスを送りたいと思います。





ゲド戦記

『ゲド戦記』がこの間多摩マイカルで封切されたので、
観にいってきました。
宮崎駿さんの息子さんが監督を務めているという、
あのアニメーション映画ですね。

私の母が『となりのトトロ』の小説版を書いたりしていたので、
宮崎さんの噂も時々聞いたりしていたのですが、
息子さんがアニメーションの監督をやるなんてビックリ。
だって、その息子さん、なんだか優秀な子で、
森林関係だか農業関係だかの大学を出たっていう話だったし。
宮崎さんは、
息子さんが自然とごく親しい間柄の専門を選択したことが、
自慢でならなかったという噂を聞いていたんですがねえ。
やっぱり、父親が偉いと、影響を受けざるを得ないということでしょうか。

なんでもジブリの相続問題がからんでいるという噂ですし。

観にいく前に映画評を幾つか読んだのですが、
おおかたの批評は次の二点に集約されているようでした。

主題歌がいい。
父親に似てる。

ジブリが怖いのか、褒めてもけなしてもいないのですよ。
もう、私、興味津々でねえ。
レイトショーで早速観てきましたよ。
しかもレディースデーに。
で、私もやはり、

主題歌がいい。
父親に似てる。

と思いましたね。
特に父親似の件はすごいですよ。
本当に、ちょっと速度の遅い、おっとりした宮崎駿さんていうか。
キャラクターとか全部そのまんまだし。
多分、若いときの宮崎アニメのほうが好きだったからだと思うけど、
昔の宮崎アニメの雰囲気を、他人に可能な限り再現していました。
そして、オリジナルの宮崎アニメよりも初々しいっていうか。

息子さん、おっとりした良い人なんだろうなあと思いました。
父親とは違う金字塔をぶちあげてやろうなんていう野心はまるでなし。
絵も、筋書きも、メッセージ性も、考え方も、
とりあえず
似せよう
ということで精一杯努力しているわけですよ。

自分の限界を理解し、
畑違いの仕事であることをはっきりと認識し、
責任を背負って、偉大な父親の世界観の再現に努める。
で、そんなに面白くもないけど、
さりとてつまらなくもない創造物に仕上がってるし。
やっぱり別の意味での頭の良さというか、優秀さを感じました。
ある種の趣味をちゃんと親子で共有しているのはわかりましたよ。

だけど、あれ?
ゲド戦記ってこんな話だったっけ?

レディオヘッドの、

Fake Plactic Trees ~ ♪

という物悲しいメロディが響いてくるような作品でした。 

だけどあの主題歌歌っている女の子は、
これからすごく注目を集めそうですね。
映画の中で、歌がやっぱりすごく重要な位置を占めていたというか、
印象的な歌声ですし、もう一人勝ちっていうかね。
高校時代の中田選手を思い出しました。


眠り

おかしな話なんですが、
最近どうも、いつも自分が眠っているような気がしてしまうのです。
いついかなる時でも。

特にトイレに座っているときなんて、
本気で心配になりますよ。
「もし、これ夢だったらどうしよう?」なんて。
看護婦が植物人間になった私の尿瓶をもって、
傍に立っていてくれているところかもしれませんけど。

ドラえもんの最終話で、
実は全部が植物人間になったのび太の夢だった
という話がありましたよね。
あれ、本当はどうなのかしら?
ただの噂?都市伝説?
それとも本当のこと?
どらえもんの最終話なんて、確かめてませんしねえ。
もし本当だったら、
ふじこふじお先生は、
多分私と同じような感覚で生きていられたことがあったのじゃないかと思います。
だってね、普通そんなこと思いつきませんよ!

今このブログを書いているのも夢だったらビックリですよね。
もし本当にそうだったらどうしよう・・・

ロシアにビクトル・ペレーヴィンという最近の作家がいて、
最近の作家のなかでは人気のある人なのですが、
この人の短編小説の中に、
ある大学生の男の子が、周りの人がみんな眠っていることに突然気がつく、
という話があります。
とにかく、その話のなかでは皆がウトウト眠っているのです。
大学の講義の最中、学生は皆寝ているし、
テストも夢見心地のなかでやっと手を動かしているし、
先生も器用に寝ながら講義をしているのです。
寝言みたいな講義を。
父親も母親も眠っているし、
近所の人達も眠っているし、
おまわりさんも犯罪者も眠りながら活動しているし、
そのうち自分も眠りながら何かするのに長けてくる、
というお話なのです。

最近私、この短編のことをよく思い出すんですよね。
で、読みたくなって探してみたけど、
家のなかのどこにもないんですよ。
そのずっと探しているけどない感じも、ちょっと夢っぽいし。

私には6歳年の離れた弟がいるのですが、
この間ちょっとそのことを話してみたら、
「おおー!はるかちゃん、やっぱりキテるねえー」
とざっくばらんに言われまして、
なにがやっぱりなのか、
なにがキテるのか、
わからないまま不安に駆られ、
「そうかしら・・・」などと弱気になってしまいました。
これだから、若者は。
気を使わんからねえ!

もし今生きているのが全部夢だったらどうしましょうか。

・・・それが最初からわかっていたら、随分楽だったんですけどねえ。
もし全部が夢だったら、さぼりまくってそのまま寝ちゃうのにな。
夢だかどうだかわからない状態っていうのは、
一番イヤですよね。
全部夢だと思ってテキトウに生きていたら
本当は本当に生きていた、という罠だったり。
本当だと思って苦しみ悩んで精一杯生きていたら、
本当は全部夢だったり。
どっちかにしてー!




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